2021.12.09

【『クイックコマース』は日本でバズるか?】「コンビニ」よりお得、「フードデリバリー」より市場規模大


▶「pandamart」

3000品超を販売 都内4拠点、国内12拠点展開


国内での即配サービスを主流にするべく事業を加速させているのが、フードデリバリーサービス「foodpanda(フードパンダ)」を運営しているDelivery Hero Japanだ。

Delivery Hero Japanは今年7月、「pandamart」というサービス名で即配サービスを開始した。

今年12月時点で取扱商品数は3000種類以上まで拡充。宅配サービス専用の配達専用店(ダークストア)の増設も急ぎ、全国にサービスを広げていく。

「pandamart」は日用品、冷凍食品、調味料、ペット用品などを、ダークストアから顧客のもとに直接配達するサービス。人工知能(AI)が顧客とダークストアに最も近い配達員を識別して、最適な配達員が商品を届ける。配達にかかる時間を短縮し、最短30分で配達することを可能にした。


ダークストアから配達員が配送

ダークストアは兵庫を皮切りに、大阪、愛知、埼玉、京都、東京、神奈川の合計7エリアに12拠点(12月7日現在)を開設した。人口密度が高い地域に積極的に設置して、子育てや介護などで買い物に行く時間が取りにくい人からの利用につなげている。

同社によると即配サービスが普及することは、配達員にとっても利点が大きいという。「フードデリバリーは昼と夜の注文が多かった。即配サービスの利用が増えて、朝から晩まで注文が入れば、配達員は効率的に収入を増やせる」(新規事業開発本部 佐藤丈彦本部長)と話す。

配達員と顧客双方の満足度向上のため、引き続き事業拡大を図っていく。

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