2021.12.03

【<特集>広がる「ヴィーガンEC」】食品だけじゃない?!「化粧品」「バッグ」も注目度アップ

英国から誕生したヴィーガンというライフスタイルが、日本でも話題となっている。ヴィーガンに関する商品や店舗展開などが着々と増え、ビジネスとしての広がりも大きな可能性を秘めている。ヴィーガンは動物性の食べ物や着るものなどで動物を搾取する行為をしないという動物愛護が根底にある。昨今は多様化が進み、美容と健康、環境も加わった3つの軸で広がりを見せている。ヴィーガンという生き方に魅力を感じる人のライフスタイルとして根付く中、ビジネス展開への注目が集まっている。



<INDEX>
・【日本ヴィーガン協会】ビジネスでも市場拡大 「正しい知識」が重要
・【グリーンカルチャー】植物肉を開発・製造・販売 プラントベース専門のECサイト展開
・【ベアエッセンシャル】化粧品でも注目高まる 認証マーク取得しPR
・【ブルーレディバード】ヴィーガンバッグを販売 環境配慮、デザイン性も重視



◆日本ヴィーガン協会

ビジネスでも市場拡大 「正しい知識」が重要


特定非営利活動法人日本ヴィーガン協会は、日本におけるヴィーガン業界や市場の発展などを目的に活動を行っている。

ヴィーガンは、2019年頃から熱を帯び、東京五輪を契機に日本でも商材や店舗出店が活況となってきた。最近では、事業規模を問わず、小売業を中心に企業から協会への問い合わせが急増している。なかでも、ビジネス展開を検討するケースが多い状況になっているという。

着々と広がりが進む一方で、「正しい知識や認識を得てから行動するのが望ましい」(沖縄支部長・齋田実美氏)と言い、協会に所属するメンバー1人1人が、全国各地でセミナーなどを開催して、知識や知見を伝えるようにしている。


日本ヴィーガン協会 沖縄支部長 齋田実美氏

ヴィーガンは、動物からの搾取をやめるライフスタイルに加えて、生き方という観点もある。正しい知識がない中で、販促や食生活の取り組みを行うことによって弊害が生まれる可能性もあるという。特に食生活は、栄養バランスが極端に偏り、不調の原因にもなりかねず「逆に太る人もいる」(同)と話す。

日本におけるヴィーガンの普及は、「ダイエタリーヴィーガン」「プラントベースダイエット」といった形で広がり、美容と健康がメインだ。現在は、「環境」という観点からの普及もみられるという。

こうした普及が、ビジネスにも拡大。美容、健康、環境の三つを取り揃えていることもあり、富裕層を中心に、ヴィーガンのライフスタイルを志向する人が急増。「現在、英国では国民の1割がヴィーガンになっているというデータもある」(同)。ライフスタイルだけでなく、ビジネスとしても非常に注目が集まっているという。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事