ジェイアール西日本デイリーサービスネットは今年5月、駅の売店で販売している商品を取り扱うECサイトを開設した。出張や旅行帰りの顧客が売店に並ばなくても商品を購入できるようにしたいと考えたという。店頭でECサイトの認知を高め、利用促進を図りたいと考えている。
ECサイト「JR西日本みやげショップ」では、駅の売店で販売している商品から人気商品を選別して販売している。冷凍食品やクッキーなどの割れやすい菓子など、持ち帰りにくい商品の取り扱いを強化している。
今年の5月にECサイトを開設するきっかけになったのは、売店である光景を頻繁に見かけたからだったという。
「繁忙期には売店のレジに長い列ができていた。急いでいる顧客には、大きなストレスになっていると感じた。この問題の解決方法を考え、売店で販売している商品をネットでも購入できるようにしようと思った」(瀧石亜衣氏)と話す。
京都や大阪、神戸など関西の主要駅の構内に売店を出しており、観光客が集まる旅行シーズンや、出張帰りの会社員が集中する週末など、顧客が混雑する時間帯は、レジに長蛇の列ができている。電車の出発時間などを気にしながら購入する顧客には、大きなストレスを与えていると感じた。
ECサイトを開設することで、ネットで購入する選択肢を提供し、顧客のストレスを少しでも減らしたいと考えた。ECサイト開設後、店内にECサイトへ誘導するQRコードを掲示したり、店内放送で紹介したりすることで、ECサイトの利用促進を図っている。
「全ての売店の取扱商品を合わせると数千点に及ぶ。ECサイトで全商品はラインアップできないため、地域で有名な食品をメインに取り扱っている」(同)と話す。
今後は、少しずつ商品数を増やしていく考えだ。商品数を拡充し、さらに多くの顧客が利用したくなるECサイトを目指す方針だ。
「JR西日本みやげショップ」https://jrwest-omiyage.com/