2021.11.20

ヨーヨーカンパニー、動画効果もありEC売上は2倍に 「懐かしさ」が大人世代を直撃

三居弘典社長(右から2人目)

2010年設立のヨーヨーカンパニーは同年から、ヨーヨー専門の自社ECサイト「ヨーヨーストアリワインド」を運営している。おうち時間の増加に加え、100万回再生を超えた配信動画の効果も相まって、2021年8月期は前期比2倍の売り上げを記録したという。売上高は本紙推定で2億7000万円。

YouTubeで100万回再生を超える人気となった動画は、中村名人がハイパーヨーヨーの検定を受ける動画だ。「ハイパーヨーヨーブームの第一波は97~98年頃。当時だけで約2000万個のハイパーヨーヨーが売れたといわれている。当時夢中になった世代が親世代になり、子どもと楽しんでいるようだ」(三居弘典社長)と話す。


ユーチューブでヨーヨー情報を発信

自社ECサイトの客単価は現在、1万円だという。同サイトは8000円以上の購入で送料が無料になるため、2020年8月期までは客単価も8000円だったが、2021年8月期は2000円増加したという。「プロ仕様の商品は1万円を超える。チタン製のヨーヨーは4万~8万円の商品もある。コロナ禍では特に高い商品がよく売れる傾向にあった」(同)と話す。

同サイトのメイン顧客は20~40代の男性だという。「ヨーヨーで1万円は高いと思われるかもしれないが、大人の男性の趣味と考えれば決して高くはない」(同)と話す。「趣味としてやるからには、良いものが欲しいという傾向は、ヨーヨーも一緒のようだ」(同)とも話す。

同社では、海外への販売にも注力している。コロナ禍では落ち込んだものの、コロナ以前は売り上げの20%が海外向けだったという。「事業開始以来、80カ国以上の国に対して販売してきた。国によってブームのタイミングがある。そのブームに合わせて、売り上げを伸ばすようにしている」(同)と話す。

「コカコーラ世代や、初代ハイパーヨーヨー世代など、今の30~50代はヨーヨー経験者が多い。その世代に対してアプローチすることを通して、子世代にもユーザー層を広げていけたらと思う」(同)と話している。


「ヨーヨーストアリワインド」
https://yoyostorerewind.com/jp/

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