2021.11.18

【「独身の日」商戦】アクシージア、過去最高の成果 売り上げ68%増のチャネルも

常務取締役・張輝氏

化粧品・サプリメントなどを製造・販売するAXXZIA(アクシージア)は中国最大のECイベント「W11(ダブルイレブン)」において、複数のECチャネルで「過去最高の成果が出ている」(常務取締役・張輝氏)と言う。中国の口コミECモール「小紅書(レッド)」の越境EC旗艦店でのW11の第1弾(2021年10月20日~11月2日)においての売上高は、前年比約68%増となった。
 
同社は右肩上がりで成長を続けている。躍進の要因は、「『ブランド力』と『製品力』と考えている」(同)と話す。
 
大手越境ECモール「天猫国際」の旗艦店のアクティブユーザー数は、10月31日時点で3000万人を超えている。前年同時点比で4倍以上になった計算だ。
 
「レッド」の越境EC旗艦店でのW11の第1弾の売上高は、前年比約68%増となった。「1年間、認知度を高める活動を行ってきた結果が出た」と言う。
 
中国版TikTok(ティックトック)「抖音(ドウイン)」の越境EC旗艦店では、同期間中に140万人以上のユーザーにリーチできたとしている。「抖音」の越境ECの食品・サプリカテゴリー売上高ランキングで、一時は1位になったという。最終的には7位だったとしている。
 
「最近の中国ECでは、『抖音』などライブコマースチャネルの伸長が目覚ましい」と話す。同社では、自社グループや外部KOLと、1日当たり約8時間、ライブ配信を行ったのだという。
 
「日々の積み重ねが、大型商戦での成果につながる」と語る。中国EC商戦は、莫大な広告宣伝費と、大幅な値引きにより、赤字となる企業も少なくないという。
 
そんな中、「認知度」「製品力」を長年築き上げてきた同社は、大幅な値引きを行わずに、消費者に高い満足感を与え、購入してもらうことに成功している。ブランディングが奏効したという。
 
同社は、中国EC商戦に参加する度に売り上げを伸ばしている。利益も堅実に確保できているという。今後も中国EC商戦への参戦を続けていく考えだ。



【2021年「独身の日」商戦】その他の日本企業の事例はこちら
https://netkeizai.com/articles/detail/5069





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事