2021.11.17

楽天、第3四半期の国内EC流通総額は13.6%増 三木谷社長「物流投資の問題解消が極めて大きい」

決算説明会のビデオインタビューに応える三木谷浩史社長

楽天グループの2021年1‐9月期(第3四半期)における国内EC流通総額は、前年同期比13.6%増の3兆4558億円だった。2021年7-9月期(純第3四半期)におけるショッピング流通総額は同8.7%増になった。前年の巣ごもり需要で急拡大した流通総額を上回り、成長を継続している。

国内EC事業の純第3四半期における売上高は同13.3%増の1685億300万円、営業利益は同39.0%増の214億2900万円だった。新設したJP楽天ロジスティクスに物流事業を承継したことで、営業利益が大幅に拡大した。



三木谷浩史社長は、「(EC市場の)競争環境によるプレッシャーというのは、皆さんが思うほど感じていない。1つ大きな問題は物流に対する大きな投資だった。これはやらないといけないと思ってやってきた。それが今般、日本郵便とジョイントベンチャーを作ったことによって、その問題が解消されたということは極めて大きい。ドメスティックな(国内の)Eコマースについては、年間(流通総額)5兆円に到達しようとしている。次の目標としてはこの5兆円をいかに10兆円に持っていくかを考えていかなくちゃいけない」と話した。

純第2四半期(2021年4‐6月)に購入したユーザーが、純第3四半期に再購入する割合は、約75%になった。コロナ禍で新規ユーザーや復活ユーザーが増えていることに加え、購入継続率も高まっており、流通総額の拡大につながっているという。

「楽天市場」とその他のECサービスとの併用も進んでいる。純第3四半期に「楽天市場」と「Rakuten Fashion(楽天ファッション)」を併用したユーザー数は、同30.2%増になった。「楽天市場」と「楽天西友ネットスーパー」を併用したユーザー数は、同37.1%増になっている。







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