2021.11.14

わさび食品メーカーの山本食品、YouTubeでわさびの魅力発信 5年前から自社ECを本格化

山本豊社長

わさびの総合メーカーである山本食品は2010年に、わさびなどの食品のECサイト「山本食品オンラインショップ」を立ち上げた。同社では、ユーチューブでの動画配信や、同社が運営している「伊豆わさびミュージアム」を通じて、わさびの魅力を発信。ECサイトの集客拡大につなげているという。

同社はもともと、わさび製品の製造・卸を中心に、事業展開を行っていた。ECサイトを開設する以前は、電話受注による通販も行っていたが、ほとんど需要がなかったという。「本格的に自社ECを開始したのは5年前にコンサルを入れてからだ。3年前からは、アマゾンでも販売を開始した。現在は楽天、ヤフーでも販売を行っており、ECが、一事業と呼べる規模になってきている」(山本豊社長)と話す。

2020年には、ユーチューブチャンネル「WASABI CH.(わさびチャンネル)」を開設した。同チャンネルでは、企業コンセプトである「わさびを、もっと、おもしろく」を体現。わさびを使ったレシピの動画や、わさびの生産地のレポート動画などを配信している。


伊豆のわさびミュージアム

「悲しかったのは、日本よりも欧州の方が、わさびに詳しい人が多いと感じたときだ。日本人にもわさびの魅力を改めて伝えていきたいと感じた」(同)と話す。「わさびというと、刺身、寿司、そばくらいにしか使わない人がほとんどだろう。その概念も変えていきたいと思っている」(同)とも話す。

ECサイトでは本格的な生わさびだけでなく、わさびを使った加工調味料も人気だという。マヨネーズのような感覚で使用でき、揚げ物やサラダにも合うという「わさびマヨ」は累計で300万本以上販売する人気商品となっている。「最近では、『わさびオイルふりかけアヒージョ』も人気だ。現在は2カ月待ちになっている」(同)と話す。

「本わさびは値段が高いと思われている。加工品についても、『辛さ』を理由に敬遠しているという人が多いかもしれない。より身近でおいしいわさびを提供することにより、少しでもわさびの『おいしさ』『楽しさ』を伝えていきたい」(同)と話している。


「山本食品オンラインショップ」
http://yamamotofoods.shop-pro.jp/




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