2021.11.06

アダストリア、コーデ写真と動画の投稿を一元化 「STAFF START」の動画接客機能「PLAY」を導入

アダストリアは11月4日、バニッシュ・スタンダードの提供する「STAFF START」の動画接客機能「PLAY(プレイ)」を導入した。コーデ写真と動画の投稿を一元化し、オペレーションと評価管理の効率化を図るとともに、店舗スタッフの投稿ハードルを下げ、多用な商品紹介動画の掲載を促す。

バニッシュ・スタンダードの提供する「STAFF START」は、店舗に所属するスタッフをDX化し、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするStaff Techサービス。導入しているアパレル企業で最も利用されているという「コーディネート投稿機能」は、店舗スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報などを紐づけてECサイトやSNSに投稿する機能で、その投稿を通じて商品紹介やコーディネート提案といった接客対応を行うことが可能。スタッフの投稿を通じて達成されたEC売上は可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用できる。

アダストリアでは、2018年より「STAFF START」を導入。そのデータを活用したコンテンツ「STAFF BOARD(スタッフボード)」を開始し、現在4000名以上の店舗スタッフが「STAFF START」を利用し活躍している。今回新たに「STAFF START」の動画接客機能「PLAY(プレイ)」を導入し、公式ECサイト及び公式アプリへの動画投稿を実現し、オンライン接客のさらなる強化を図った。


「STAFF BOARD」上で動画を配信

「PLAY」は、コーディネート画像だけでは伝えきれなかった、より詳細な使用感、素材感、また、具体的な使用方法や使用シーンなどを紹介できる動画投稿機能で、店舗スタッフは、「STAFF START」アプリから、スマートフォンなどで撮影した動画を自社ECサイトに投稿することができる。動画で使用されている商品情報の投稿への紐づけ、連続再生による潜在顧客へのリーチ、動画投稿を経由して販売された売り上げの測定が可能だ。動画を用いることで、店舗により近い体験をオンラインで提供できるため、ECサイトでの顧客体験をアップデートすることが可能になる。また今後は、「コーディネート画像」と「動画」を紐付けることで、店舗スタッフのさらなる業務効率化も検討しているという。

アダストリアでは、これまでも他の専用アプリを使い、店舗スタッフがECサイト上へスタイリング動画を投稿してきたが、「PLAY」の導入により「STAFF START」アプリ内で店舗スタッフの投稿から本部スタッフによる管理までが完結可能となり、オペレーションの効率化を実現した。複数のアプリで行ってきた投稿経由売上などによる実績の可視化も一元化されることで、店舗スタッフにも顧客の反応が分かりやすくなるだけでなく、本部でも店舗スタッフの評価がしやすくなり、従業員満足度(EX)向上が期待できるとしている。

ECでのショッピングで利用者が不安に感じる「商品のサイズ感」や「素材の質感」といった着用感をより分かりやすく紹介できるのはもちろん、短い動画の中での動きや表情で店舗スタッフの個性を発揮する「工夫する楽しみ」もあることから、より多くのスタッフが積極的に動画投稿に取り組んでいるとしている。

アダストリア 執行役員 マーケティング本部長 田中順一氏は、「弊社ではもっと店舗スタッフのポテンシャルに目を向けていこうと、2018年より『STAFF START』を導入、そのデータを活用し、『STAFF BOARD』を開始しました。『STAFF START』を取り入れたことで、個人の売り上げが可視化され変化がとても分かりやすくなり、店舗スタッフのモチベーションにつながったと感じています。約1年半前からは『STAFF START』の利用人数を大幅に増やし、働き方の1つとして一丸になって取り組む方針に変更しました。

今回、動画投稿機能『PLAY』を導入し、店舗スタッフが利用する投稿ツールを統一することで、本部の教育・管理の負担を軽減しながら、より多くの店舗スタッフが積極的に動画投稿に取り組むことができると考えています。また、積極的に店舗スタッフの評価にも繋げていくことを予定しています」とコメントした。



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