2021.10.29

フューチャーショップ、住友商事による移動型店舗の実証実験に参加 ネットショップのリアル展開を支援

移動型店舗の実証実験に参加(写真はイメージ)

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは10月25日、住友商事が提供する、移動型店舗サービス「ショップモビリティ」の実証実験に参加すると発表した。人気商業施設やオフィスやマンション、公園などの公共施設の空きスペースに様々な業態の移動型店舗サービスを開発し、EC事業者のリアル展開を支援したい考えだ。

移動型店舗サービス「ショップモビリティ」は、小売×モビリティの融合によって新たなシナジー効果の創出を目指す新事業。「ショップモビリティ」では、顧客が商品を手に取ったり、展示物を見たりできる。ECサイトを中心に運営している場合や、出店数が少なく顧客との接点が少ない店舗にとって、顧客にブランドの認知度を向上させる効果的な手段になるという。オンラインの集客に加え、オフラインに誘導し、店舗ディスプレイなどの世界観を体験してもらうことで、ブランディング向上やプロモーション強化を期待できる。期間限定で出店する「ショップモビリティ」は話題性もあり、SNSなどで店舗の感想や写真が拡散されれば、認知度の向上が見込める。

リアル店舗での販売は、販売員と顧客間でコミュニケーションを取りやすく、対面接客を介して商品の特徴や使用方法を的確に伝えられるというメリットもある。「ショップモビリティ」では、顧客に対面で接客や情報提供ができるため、店舗と顧客の信頼関係を築く上で有効だという。さらに、来店した顧客に対し、オンラインでのコミュニケーションを継続することで、リピーター顧客の獲得にもつながる。

期間限定で出店する「ショップモビリティ」は、常設店舗に比べ効果測定を行いやすいというメリットもある。「来客数」「SNSでの反響」「店舗名の検索数」などのデータを実施期間とそれ以外の期間で比較することで、販売促進効果を確かめることが可能だ。今後、事業成長に伴いリアルの常設店舗を検討するEC事業者にとっても、リアル店舗出店のテストマーケティングを低リスクで実施できる。

フューチャーショップは今回の実証実験においても「ショップモビリティ」を通じての売上効果やリアルとECの相互送客を最大化に向けたデータを取得し、今後のサービス展開に生かしていく考えだ。

実証実験の第1弾では、「futureshop」を導入しているノース物産の協力のもと、「最北の海鮮市場~モビリティ編~」として丸井吉祥寺店の1F店頭イベントスペースに出店する。11月1日(月)~ 11月7日(日)の期間限定でオンラインで10万食を販売した北海道スープカレーを販売する。営業時間は10:30~20:00だが、商品がなくなり次第終了する。悪天候で営業を中止する場合もある。

今回の実証実験の取り組みや結果については後日、フューチャーショップのオウンドメディアを通じてEC事業者へ提供する。


「futureshop」
https://www.future-shop.jp/




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