2021.10.30

「モノゴトオンラインショップ」、日本全国を回って名産品を調達 生産者と消費者つなぐプラットフォームへ

萩原雅之社長

伝統工芸品の製造や販売を行っているmonogoto(モノゴト)は今年9月、地方の名産品を取りそろえたECサイトを開設した。萩原雅之社長やモノゴトの社員が実際に日本各地に足を運び、納得した商品を販売している。

自社サイト「モノゴトオンラインショップ」では、備前焼・美濃焼・和ろうそく・庵治石などを取り扱っている。日用品や生活用品などをラインアップしている。実際に使って納得した商品や、ユニークで新しい発想を持った生産者の商品を仕入れている。

「備前焼だとビールを入れると泡立ちが良くなる。実際に使ってみて商品の良さに驚いた。このほか、備前焼のデザインにカキの殻を砕いたものを使用したりなど、既存の考え方に固執しない生産者の商品を仕入れている」(萩原社長)と説明する。

現在は多数の名産品を取り扱うことができている。事業を始めた当初は、生産者に電話でアポイントを取ることすら難しかったという。

「職人さんと話をしていても、『若造が何を言っているんだ』という空気を感じた。一時の流れだけでやるのだろうと捉えられたりもした。だが、心から地方の名産品にスポットライトを当てたい、長期的に生産者を支援したいという思いを伝えることで気持ちが伝わり、商品を出品してくれる生産者が増えていった」(同)と話す。

モノゴトでは、生産者に利益を還元するため、通常の仕入れ価格よりも10%上乗せした価格で商品を仕入れている。配送費や梱包費のコストを抑えている。

生産者と消費者をつなげる「食べチョク」や「メルカリ」のようなプラットフォームを目指しているという。生産者に、より利益が分配されるようなECサイトを構築していく考えだ。


「モノゴトオンラインショップ」
https://monogotojp.com/



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