2021.10.22

Criteo、クッキーレスで広告のパーソナライズ実現する「Criteoコンテクスチュアル広告」ベータ版を提供

Criteo(クリテオ)はこのほど、コンテクスチュアルのシグナルをリアルタイムにファーストパーティーのコマースデータにつなげて解析することで、広告を掲載する先のWebページのコンテンツと掲載する広告とを最適化させることができる新しいソリューション「Criteoコンテクスチュアル広告」のベータ版の日本での提供を開始した。クッキーレス環境下においても、継続してマーケターに確かな成果をもたらすデジタル広告の手法を提供する。

「Criteoコンテクスチュアル広告」は、クッキーレス環境下での広告のパーソナライズを可能にする新ソリューション。最初に広告主のファーストパーティーデータを学習し、既存ユーザーの中で最も直近に購買に至ったユーザーを分析。その後、機械学習に基づくCriteoのAIが、多数のパブリッシャーの中からユーザーと最も親和性の高い掲載先として候補のドメイン(URL)と、コンテンツ内容のカテゴリーを選出することが可能。Criteoが接続する膨大なネットワークの中から、すべてのパブリッシャーのドメインをコンテンツ内容とユーザーの購買行動のシグナルの解析データから指数付けし、パーソナライズされたレコメンド商品を親和性の高いサイトに掲載することができるため、将来購買に至る可能性の高いユーザーにリーチすることができる。

機械学習に基づくAIが、テキスト、コンテンツのセンチメント、画像の内容解析を行うことで、コンテンツターゲティングを実現することが可能なサイトコンテンツ分析力・解析力に加え、クリテオが接続するすべてのメディアネットワークを対象にURL単位で解析を行い、メディアサイトと広告アクションデータをコスシグナルとしての紐づけ・活用。アカウントレベルでのリターゲティング配信結果を各広告配信枠に紐づけ、他社と比較し、相対的に広告反響が高い(親和性が高い)配信メディアから優先、選定配信するリターゲティング配信キャンペーン広告反響に基づくメディア選定、個々のパブリッシャーのURL単位にて、コンテンツ解析結果および、コマースシグナルを元にバナーのダイナックレコメンデーションを実施するダイナミック・クリエイティブの特徴を備える。

昨今、マーケターはデータプライバシーに配慮し、オーディエンスを獲得していくソリューションを模索している。Criteoが2021年に日本で実施した調査によると、「クッキーレス環境下での有効なマーケティング手法についてテストや検証を開始している」、または「開始する予定がある」と回答したマーケターは83%に上り、実際に検討中または検証を開始する予定がある手法として、32%の回答者がコンテクスチュアル広告を挙げた。コンテクスチュアル広告は、クッキーレス環境下での有効な手法として見直され始めているだけではなく、機械学習やAIといった従来よりも進化した技術を掛け合わせ、オープンWeb上でのコンテンツとのマッチングの精度が向上している。Criteoの技術は、コンテンツ本文のキーワードの解析だけではなく、コンテンツのセンチメント、Webページ、写真までをも深く解析し、Criteoのファーストパーティーデータと突き合わせることで、マーケターにより強力なコンテクスチュアル広告を提供するとしている。

日本でのベータ版提供に伴い、日本で初めて導入を開始したユナイテッドアローズのDX推進センター デジタルマーケティング部 原康人氏は、「デジタル化によってお客様の体験をより豊かにしていくことは、今後ますます重要になってくると考えます。クッキーレス環境下においても、お客様に豊かな体験を提供していくにあたり、効果的なデジタルマーケティングについて検討していました。その一つの策として、これまでも機械学習の精度の高さに確かな信頼感をもっていたCriteoのコンテクスチュアル広告の導入を決めました。実際に導入して効果を検証したところ、同目的の施策と比較すると訪問単価はほぼ変わらない一方でCTRが約800%、CVRは約300%高く、費用対効果の良さを実感しています」とコメントした。

一方、Criteoのパートナーシップ戦略責任者である池田智幸氏は、「Criteoのコンテクスチュアル広告は、従来のコンテクスチュアル広告とは違い、掲載先のコンテンツの内容を解析するだけではなく、購買行動のシグナルをCriteoのAIが解析してCriteoのファーストパーティーデータと結びつけるという点で、他社とは一線を介すものであり、マーケターの皆様に確かな効果を期待いただけるものと確信しています。この度株式会社ユナイテッドアローズ様にご導入いただきマーケティング施策の成果が表れたことで、この新しい製品が今後クッキーレス環境下においても、日本のマーケターの皆様が購買にいたる可能性の高いユーザーにリーチするための強力な手段の一つになるものと、確かな手ごたえを感じています」と述べた。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事