トランスコスモスは近年、「Shopify」を起点としたEC支援を強化している。コンタクトセンターやフルフィルメントなど一気通貫のEC支援体制を提供する中、サイト構築において低コストかつ高い拡張性を持つ「Shopify」の有用性が高まっているという。
同社は、コンタクトセンター運用の知見などを生かしたEC総合ソリューションを提供している。ユーザーへの販売チャネルとなるフロント面のサービスで核となるのが、「Shopify」を活用したサイト構築と運用支援だ。
2020年4月に「Shopify」専任チームを発足した。他のプラットフォームと比較し、セキュリティーの強固さや拡張性の高さで優位だった点も、「Shopify」を活用した支援体制を整備する決め手の一つになったという。
「支援先は大手企業を中心に数十社。サイト構築・運用のみならず、CS部門や他ツールとも連携しワンストップのEC支援を提供する」(デジタルマーケティング・EC・コンタクトセンター統括 デジタルトランスフォーメーション総括 ECX本部 鳥山剛義副本部長)と言う。
D2Cサイトを45日でサイト開設
EC事業者においては、安価かつ迅速にサイトを立ち上げられることが「Shopify」のメリットだという。「サイト立ち上げ後も売り上げ規模や課題に応じて段階的にサイトの機能拡張を実施できる」(同)と話す。
今春には、オンワードホールディングスの新規D2Cブランド「ONWARD DD」のECサイトを構築した。「Shopify」の特性を生かし、45日間という短期間でサイト立ち上げに至ったという。今後、ブランド追加などサイト拡充も計画している。
「各社での機能拡張が盛んな点も『Shopify』の特徴。当社でもD2Cや定期販売など、日本市場で需要のある分野に向けたアプリ提供を強化していく」(デジタルマーケティング・EC・コンタクトセンター統括 デジタルトランスフォーメーション総括 ECX本部ECプラットフォーム統括部 セールスプラットフォーム部・鈴木進氏)と言う。
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