2021.10.22

【有力パートナーに聞く「Shopify」人気の理由】「アプリ」だけじゃない、唯一無二の「コミュニティ」が魅力


パートナー探しは対話が重要


――マーチャントが自社に合うパートナーを見つける方法は?

黒瀬:「Shopify」パートナーは、特徴が際立っている会社が多い。越境ECをやるのであれば、対象の国に向けたマーケティングに詳しいところと組んだ方がいい。フラクタさんであれば、デザインの表現が得意だ。まずはパートナーの特徴でフィルターをかけるのが良いと思う。


StoreHero 代表取締役CEO 黒瀬淳一氏

井澤:事例が分かりやすいと思う。情報発信しているパートナーが多いので、どういう実績を持っているパートナーなのか分かりやすいと思う。

安藤:最低限の技術や知識、実績はもちろん必要だが、一番大事なのは相性だと思う。パートナーの情報を調べて、実績などを確認し、興味を持ったパートナーとなるべく会って、話をして考えが合う相手と組むのが良いと思う。「Shopify」パートナーに限った話ではないが、個人的には外注パートナーを選ぶときに重視しているのは、リスク許容度だ。「これはやばい」と思う範囲が似ている人は、パートナーとして長く続くと思う。

――アプリを活用する際の注意点は?

安藤:しっかりとサポートしてくれるアプリを選んだ方がいい。本番環境に実装する前にテスト環境にインストールし、不具合が出た場合に問い合わせにきちんと対応してくれるかを見るべきだ。いつぐらいまでに不具合が解消するめどがあるのかなど、返答してくれる会社のアプリの方が安心して利用できる。

南茂:アプリを入れすぎない方がいい。1つのページに複数のアプリを入れると競合して意図せぬ動作をすることがある。予算や計画次第だが、必要な機能が全部入っているアプリをあらかじめ入れた方が効率のいいパターンもあるし、ポイントごとに機能が特化したアプリを入れていった方がいいケースもある。

海外企業のアプリは英語で問い合わせる必要がある。英語にアレルギーがある人は厳しいかもしれないが、完璧な英語じゃなくても対応してくれる。怖がらずに英語に飛び込んでいくことも大事。時差の関係で夜中に尋ねた質問にすぐに回答してくれたりする。

まれにアプリ開発会社がサービスを停止することもあるが、事前にそのことを教えてくれたり、互換性のあるアプリを教えてくれたりする。いずれにせよ機能に依存しすぎない方がいい。

安藤:国内向けのアプリも増えている。現状ではできないことも、ゆくゆくできるようになっていくだろう。「何でもできる」と思い込まずに、「できないこともある」と理解して使うくらいの方がいいだろう。

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