2021.10.22

【有力パートナーに聞く「Shopify」人気の理由】「アプリ」だけじゃない、唯一無二の「コミュニティ」が魅力


今年8月、フラクタ、コマースメディア、StoreHero(ストアヒーロー)、ハックルベリー、ミウラタクヤ商店といった「Shopify」の有力パートナーが執筆した書籍「Shopify運用大全 最先端ECサイトを成功に導く81の活用法」(インプレス社)が発行された。日本でも「Shopify」の認知度が拡大し、多くの情報が錯綜(さくそう)する中で、有力パートナーが有益な成功を集約し、正しい「Shopify」の認識を広めるために書籍をまとめたという。執筆者に名を連ねるフラクタの執行役員 One by One局 共同局長 南茂理恵氏、コマースメディアの代表取締役 井澤孝宏氏、StoreHeroの代表取締役CEO 黒瀬淳一氏、ハックルベリーの代表取締役 安藤祐輔氏の4人に、「Shopify」の魅力や活用の注意点、今後の可能性について聞いた。



――実際、「Shopify」は盛り上がっているのか?

井澤:「Shopify」の日本法人がまだないころから活用しているが、当初は皆、「Shopify」の名前すら知らず、イベントをやっても集客に苦労した。来る人も越境ECの文脈で興味を持つ人が多かった。2017年に「Shopify」の日本法人ができ、日本経済新聞などメディアに取り上げられるようになった。そこから大きいマーチャント(EC事業者)が利用するようになり、そのことがさらにニュースとなってきたころからガラッと雰囲気が変わった。「Shopify」を名指しで活用したいというマーチャントが急増した。検索クエリでも他のECプラットフォームを逆転し、「Shopify」が多く検索されるようになった。コロナ禍にさらにその熱が高まっている。メディアに大きく取り上げられるようになる前と今では、「Shopify」に関する問い合わせ件数は10倍くらい違うと思う。


コマースメディア 代表取締役 井澤孝宏氏

黒瀬:当社にはストアを作りたいという問い合わせと、作ったけど売れないので何とかしたいという問い合わせが両方来る。問い合わせ対応も大変なくらいだ。当社は2019年に創業しており、当時も盛り上がり始めてはいたが、ここまでは想像できなかった。創業時、日本ではそこまで盛り上がらないだろうと思い、海外企業に営業をしていた。それがコロナで海外に行けなくなり、日本企業からの案件が舞い込むようになった。

――注目度の上がった「Shopify」だが、日本企業にはどのように捉えられている?


井澤:社長に言われたから「Shopify」で構築したいという問い合わせがよくある。これだけ露出が増えたり、取り上げられたりするECプラットフォームはこれまでなかった。良くも悪くも「Shopify」という言葉が独り歩きしている感がある。

安藤:パートナー目線で言うと、「Shopify」のようにアップデートを全体的にポジティブに捉えられるECプラットフォームは珍しい。普通は一定以上、「使いにくくなった」「前の方が良かった」というような不満が出る。

南茂:アップデートもスピード感があるし、望んでいたものを開発してくれている感はある。一歩先を行っているようなアップデートが多い。

安藤:当社はアプリを開発しているので、OS2.0のアップデートはまぁまぁ大変だった。米国的というか、中長期的にこっちの方向性がいいよねとなると一気に変えるので、大変な部分もある。

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