ネットショップの一元管理システム「CROSS MALL」などを提供するアイルは、「Shopify」を活用したECサイト構築支援にも強みがある。「CROSS MALL」導入企業のＥＣサイト構築だけでなく、「Shopify」サイトのバックヤード連携のためのアプリ開発の実績も豊富。「Shopify」とバックヤードの双方に詳しく、アプリ開発もできることから、他のパートナーからの支援依頼も多いという。
アイルは基幹業務システムやBtoB-EC構築パッケージ「アラジンEC」、複数ネットショップの一元管理システム「CROSS MALL」などを開発・提供している。高い開発力を持ち、ECサイトの構築や一元管理の知見も有している。「Shopify Experts」の中でも数少ない上場企業ということもあり、「Shopify」構築においても中小企業からだけでなく、大手企業から支援依頼が来るケースも多いという。
「『CROSS MALL』の導入企業からECサイトの構築依頼が来たり、『アラジンEC』で対応できなかったBtoB-ECサイトの構築案件が来たりした際に、国内の大手カートや『Shopify』を活用してECサイトの構築を支援することがある」（CROSS事業部マネージャー 高畑俊憲氏）と話す。
アイル CROSS事業部マネージャー 高畑俊憲氏3年ほど前から「Shopify」の研究を進め、要望があれば「Shopify」でのECサイト構築を支援している。
運用を分析、個別提案も手厚く
ECサイト構築の支援も行うが、バックヤードの支援依頼の方が多い。すでにサイト構築やバックヤード支援で約100社を支援している。
「『CROSS MALL』の導入企業が『Shopify』で自社ECサイトを構築した際に、ECモールとのバックヤード連携を支援するケースが増えてきた。『Shopify』のことを理解し、ECモールやバックヤードのことまで分かる存在は貴重だと言われる」（同）と話す。
ある大手ブランドのプロジェクトでは、他のパートナーから支援依頼が来た。ECモールとの在庫や受注情報を連携する際に、標準連携では対応できない点があり、「CROSS MALL」が支援することになった。
「当初は他の一元管理システムを導入する計画だったそうだが、その一元管理システムのベンダーは個別の案件への対応が手厚くなかったようで、当社に依頼が回ってきた。当社は運用面を分析し、具体的なアプリ開発などを提案できる。こうした点が評価され、採用に至った」（同）と話す。
今後も「Shopify」と「CROSS MALL」の連携に加え、要望の多いポイント顧客の連携も提供し、バックヤードにおける「Shopify」サイトの支援に注力していく考えだ。
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