2021.10.15

フィードフォースグループ、シッピーノを子会社化 サイト構築やマーケティングからバックヤードまで一括支援

マーケティング支援事業を展開するフィードフォースグループは10月14日、ECの出荷業務を自動化するクラウドサービスを提供するシッピーノを子会社化すると発表した。シッピーノが実施する第三者割当増資や株式譲渡の引受先となり、株式の50.59%を取得する。10月21日に子会社化を完了する予定。株式の取得価額は3億7300万円。シッピーノはフィードフォースグループ傘下にはいることで、SaaS事業におけるサービス領域の拡大、新たな機能の開発を加速する。

シッピーノはECの販売チャネルとさまざまな物流サービスをAPIを活用して連携することで、出荷・配送処理で発生する毎日のルーティンワークを自動化するクラウドサービス「シッピーノ」を提供している。2021年3月には、ECに特化したノーコードツール「TēPs(テープス)」も提供を開始。「TēPs」は、EC店舗を運営する担当者が日々利用する業務ツールやシステムを自由に接続し、既存のサービスでは解決できない固有の業務を自動化するツールを自分自身の手で作ることができる。これらのサービスは、EC事業者の生産性向上・業務効率化に資するとともに、EC運営に関わる各種サイトとの連携も容易にする。

フィードフォースグループは、個々のニーズに応じたデータフィードの構築やプラットフォームへの広告配信受託を行うプロフェッショナルサービス事業、SaaS型でのデータフィード統合管理ツール、自動広告出稿ツールやウェブサイトなどへのソーシャルアカウントを活用したログインサービスを提供するSaaS事業に加え、主にEC事業者を対象に 「Shopify」の活用を中心とした企業のデジタルトランスフォーメーション支援などを行うDX事業を展開している。

フィードフォースグループは今回のシッピーノの子会社化により、DX事業を強化する。DX事業の潜在的な顧客層であるEC事業者に対して、サイト構築やマーケティングの支援だけでなく、シッピーノが提供するバックヤード業務や販売管理業務などを含めたEC業務の自動化サービスをワンストップで提供することができるという。

シッピーノはSaaS事業における顧客層であるEC事業者に向け、フィードフォースグループが提供する「Shopify」アプリやECサイトの構築に加え、自社が提供するEC事業者向けSaaSをワンストップで提供することで、EC事業者により多様な価値を提供できると見ている。SaaS事業におけるサービス領域の拡大、フィードフォースグループの知見をいかした新たな機能の開発により、「シッピーノ」や「TēPs」の持続的な成長を目指す。




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