2021.10.14

アダストリア、中間期のEC売上は8.3%増 コロナ禍にさらに成長加速

デジタルミラーやサイネージなどを配置した店舗「ドットエスティストア」

アパレル大手のアダストリアの2021年3-8月期(中間期)におけるEC売上高は、前年同期比8.3%増の273億円だった。自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」の成長が増収に貢献した。EC売上高に占める自社ECサイトの売上比率は、55.1%になっている。コロナ禍を契機にさらに成長を加速している。
 
アダストリアは成長戦略の一環としてデジタル化の推進を掲げている。「ドットエスティ」では、コロナ禍に商品のコーディネート画像を投稿する店舗スタッフを3倍増員したり、SNSを使ったライブ配信を定期的に実施したりしている。「ドットエスティ」内でもライブ配信できる機能を実装し、人気のゲストを招くなどして集客を強化している。
 
EC専業の子会社であるバズウィットは、迅速なブランド開発で順調に成長している。今年9月には3ブランドをリリースした。現在、14ブランドを展開し、順調に推移している。
 
今年5月、ECサイトと実店舗の体験を融合した新しいコンセプトの店舗「ドットエスティストア」を2店舗開設した。コロナ禍での営業でありながら、売上高は計画を3割上回って進捗している。
 
「ドットエスティストア」では、ECサイトの商品を店舗で試着できるサービスも試験的に提供している。まだ利用者数は多くないものの、利用者の客単価は通常の2~3倍に高まる効果があったという。店舗や購入者宅での受け取りサービスを今後さらに拡充し、利用促進につなげたい考えだ。




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