2021.10.10

中村藤吉本店、メルマガとDMを改良 ECサイトの集客拡大に成功

中村省悟社長

実店舗とECサイトで菓子を販売している中村藤吉本店は2019年から、集客方法に改良を加えている。メルマガの内容やDMのデザインを見直し、各媒体からの購入率を上げている。

メルマガでは送る内容を顧客によって変えている。顧客の住んでいる地域に合わせて内容を最適化している。

「京都近郊に住んでいる顧客には、『京都では紅葉が近づいています。ぜひ京都に遊びに来て、当店で茶菓子を食べて紅葉を楽しみませんか』という内容のメルマガを送っている」(中村省悟社長)と説明する。

2021年からはDMのデザインも変更した。以前は商品紹介文が多いDMを送っていた。新しいデザインでは、絵や写真を全面にプリントした内容に変更した。DMのデザイン変更後、購入率も大きく変化したという。

「以前はDMを100人に送ったら2人が買ってくれるくらいの割合だった。だが2021年6~7月は、100人に送ったら10人が商品を買ってくれている」(同)と話す。


絵や写真をプリントしたDMに変更

中村藤吉本店は日本茶を使用したゼリーやフィナンシェを販売する京都の老舗企業。自社独自の製法を編み出し、商品の味を追求している。コロナ前は全国から多くの顧客が京都の実店舗に訪れてきたが、コロナ禍になり来客数は激減した。ECサイトの売り上げを伸ばすために集客方法の改良に着手している。

「DMのデザインも冷静に考えれば、文章だけでは顧客に読んでもらえないと思った。顧客は日々、宅配便の不在票や公共料金の支払票など、多くの郵便物がポストに届いている。その中で少しでも家族の中で会話のネタになるようなDMを送りたかった」(同)と言う。

今後はECサイトでしかできない役割を考えていきたいという。実店舗とECサイトを連動させて、さらなる売り上げの増加を狙う。


「中村藤吉本店オンラインストア」
https://store.tokichi.jp/




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