2021.10.02

長崎県物産振興協会、ECサイトの売上が約11倍に 県の支援でキャンペーン展開

企画総務部・浦田義人参事

一般社団法人長崎県物産振興協会が運営するECサイト「e―ながさきどっとこむ」は、長崎の特産品を全国に届けている。2021年3月期のEC売上高は特に好調で、前期の11倍となる3億9500万円だったという。大躍進の要因は、長崎県の支援を受けて実施したキャンペーンだったとしている。

コロナで外出を控えたい人が、「お中元」「お歳暮」などのギフトを贈る際に同サイトを利用するケースが、最近増えているという。

現在同サイトでは、今年4月19日~10月31日の期間限定で、「長崎よかもんキャンペーン第3弾」を実施している。2000円以上購入すると送料が無料になる。気軽に注文できることから、日本全国から注文が相次いでいるそうだ。

同キャンペーンは、長崎県の支援を受けて実施しているという。長崎県は、コロナで多大な被害を受けた、物産関係事業者や飲食店を応援するため、「うまかけん!長崎プロジェクト」を推進している。同サイトの「長崎よかもんキャンペーン」は、同プロジェクトの一環として実施しているという。

同キャンペーンの第1弾は2020年4月1日~8月16日にかけて行われ、「送料無料」「30%オフ」の特典が用意されていた。キャンペーンの売り上げは2億円になったという。

長崎県からの支援額に応じてキャンペーン内容は変更している。第2弾は「送料無料」「20%オフ」の特典だったが、現在開催中の第3弾では「送料無料」のみとなったそうだ。そのため、売り上げも特典に応じて落ち着いてきている傾向はあるという。

「それでも”送料無料”の魅力は大きいようで、現在もキャンペーン期間になると、購入者が増える」(企画総務部・浦田義人参事)と言う。

購入金額に応じてポイントを付与している。キャンペーンで初めて購入した顧客が、ポイントを使うために、リピート購入してくれることも多いという。

キャンペーン開始前の2020年3月末時点の会員数は2万4000人だったが、2021年3月末時点は前年同時点比89・7%増となった。今年9月現在の同サイトの会員数は、約5万人。

会員に対して配信する、メールマガジンが好評だという。週1回の頻度で配信している。メルマガに掲載した商品からコンバージョンすることも多いとしている。


「e―ながさきどっとこむ」
https://www.e-nagasaki.com/




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