2021.10.01

中古車越境ECのビィ・フォアード、売上高は微増の562億円に コロナの影響から回復

中古自動車・自動車用部品の販売及び輸出入を手がけるビィ・フォアードの2021年6月期における売上高は、前期比0.03%増の562億4587万円になった。主力商品である中古車輸出台数は、同6%減の12万5759台だった。新型コロナウイルスの影響から回復し、経常利益を大きく改善した。

2019年度 第4四半期(2020年4~6月)における新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界ではナショナル・ロックダウンや国境閉鎖が起こり売上は大きく落ち込んだが、中古車輸出はその後、順調に回復した。仕入れから販売まで一連の業務を大きく改善した結果、販売台数は減少したが、売上高は前年並みを維持し、経常利益を大きく改善することできたとしている。

2021年度には、オフィスを移転し、働き方を改革した。新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染拡大防止のためリモートワークを導入し、従来通りのサービスを続けてきたが、取引先や社員と円滑なコミュニケーションを取るため六本木ヒルズに本社を移転し、ゆとりある来客スペースなどを設置した。アフターコロナに向け、オフィス出社やリモートワークなど、社員が働き方を自由に選択できる環境の構築による業務効率向上を期待するとしている。

事業としては、2020年1月に開始した「海外輸出代行サービス」の問い合わせが徐々に増加し、2020年度の目標売上高を大きく達成した。今後も中古車輸出で構築したプラットフォームを提供し、事業拡大を図る考え。2020年7月に開始した「BE FORWARD Marketplace」は、海外販売を目指すサプライヤーの増加により、現在「beforward.jp」に約15万台の中古車が出品されている。海外では、4月に韓国支店を設立し、現地サプライヤーとの連携を強化した。今年度も国内外ともに拡大を進め、海外バイヤーへ豊富なラインナップを提供するとともに、サプライヤーの海外マーケット参入・拡大に寄与していく。

これまでの中古車輸出の実績や販売ルートなどを活かし、アフリカ在住の代理業者BE FORWARDサポーターズによる市場調査「BE FORWARDアフリカマーケットリサーチサービス」にて、アフリカ進出を検討する企業へ、現地のリアルな声を提供するサービスも開始した。

今後も業務改善を引き続き行い、時代の変化に迅速に適応していくことで事業拡大を目指す考えを示した。



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