2021.09.30

澤井珈琲、中間期は特需明けも前年並 下半期は値上げの影響を懸念

ECなどでコーヒーを販売する澤井珈琲はこのほど、2021年4-9月期(中間期)の売り上げが、前年同期比横ばいの20億円で着地しそうだとの見通しを明らかにした。2020年4~5月には、緊急事態宣言の影響もあり、ECの売り上げが大きく伸びた。2021年4-9月期は、リピーターの獲得が進んだこともあり、前年の好調な売り上げを維持することができたという。
 
同社の2021年3月期の通期業績における売上高は43億円だった。
 
「昨年はコロナ特需もあり、月商が前月比で1.5倍以上になる月もあった。特需があった前年と同水準の売り上げを維持できた要因としては、リピーターを獲得できたことが大きい」(澤井理憲常務)と話す。
 
中間期は好調だったが、下半期の見通しは暗いという。原料が値上がりしており、業績にも悪影響を与えると同社ではみている。
 
品質の高いコーヒー豆を安価で販売することを強みに成長を遂げてきた同社にとって、コーヒー豆の値上がりは死活問題に直結する。「今までは、原価が高まる中でもなんとか価格を維持できたが、限界を迎えつつある。10月には全体で20%程度の値上げを行うことを検討中だ」(同)と話す。「カフェ業態と違い、元の利幅が小さい分、原料の高騰が大きく響いている。値上げをどこまで小規模に抑えられるかが勝負だと考えている」(同)と話している。



RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事