2021.09.24

「Oisixもったいないマーケット」を開設 規格外品など販売、「酒米リゾット」「ふぞろいホッケ」など提供

Kit Oisix「酒蔵応援・ベジチャウダー酒米リゾット」

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は9月23日、食品宅配サービス「Oisix」において、規格外品や端材、災害や急な出荷停止で行き場を失った食材を積極的に活用したミールキット「Kit Oisix『酒蔵応援!ベジチャウダー酒米リゾット』」と「Kit Oisix『ふぞろいホッケのヤンニョン風味』」を発売した。環境問題対策として取り組むグリーンシフト戦略の一環として同日スタートした「Oisixもったいないマーケット」にて販売する。

【<画像4点>「Oisixもったいないマーケット」の販売商品はこちら】

9月23日にスタートした「Oisixもったいないマーケット」は、規格外品など出荷できない商品の専用の売場として、ふぞろい(見た目上の色・形・キズ・サイズの規格外品など)、もったいない(食べられるのに余っていたり捨てられてしまう端材など)、支援食材(災害や急な出荷停止で行き場を失った食材)と、その食材を積極的にメニューに活用したミールキット「Kit Oisix」を提供する。

サービススタートと同時に発売した「Kit Oisix『酒蔵応援!ベジチャウダー酒米リゾット』」(1879円/税込)は、外食や旅先需要ダウンで出荷量が減少している日本酒の現状を受け、原料となる酒米「山田錦」の余剰米を家庭でおいしく食べられるオリジナルメニューとして商品化たもので、旬のかぼちゃと一緒に楽しめるリゾットに仕上げた。おいしい山田錦を家庭で食べてもらうことがが、産地と日本酒文化への支援につながるとしている。同じく新発売の「Kit Oisix『ふぞろいホッケのヤンニョン風味』」(1825円/税込)は、切り身にする過程で出たホッケの端材を使用したKit Oisixメニュー。韓国の万能だれ「ヤンニョン」を絡めた、ごはんの進むおかずとして提案する。

また、「Oisixもったいないマーケット」では、「Kit Oisix」以外にもフードロス削減商品を販売しており、例えば青森のりんご農家「もりやま園」が5年をかけて開発したシードルは、摘果作業で摘み取った膨大な未成熟のりんごの実を「どうにか捨てずに利用できないか」との思いから商品化された。未成熟なりんごの果汁を使うことで、完熟りんごだけでは引き出せない苦味、渋み、酸味が絶妙なバランスで加わり、りんごを丸かじりしているような香りを楽しむことができる。また、表面にできたキズが原因で出荷できないバナナを、通常のバナナよりも時間をかけて追熟させ、おいしい状態で瞬間冷凍した「ふぞろいフローズンバナナ」は、スムージーなどに手軽に利用できる商品となる。今後は利用者の反響などを踏まえながら、商品の拡大を検討していくとしている。

持続可能な社会の実現に向けてフードロス削減意識が高まる中、オイシックス・ラ・大地では「これからの食卓、これからの畑」の経営理念のもと、ロス削減につながる活動を積極的にすすめている。需要予測・生産・製造管理徹底はもとより、規格外野菜を積極的に「Kit Oisix」に活用し、畑のロスを大幅に削減。流通プロセスでの廃棄は、一般的な小売企業では5~10%程度のところ、同社では0.2%に抑えている。さらに食材を使い切る「Kit Oisix」利用により、家庭でのロスも1/3まで削減できることが調査により明らかになったとしている。



これまでも規格外品などを積極的に販売してきた「Oisix」において、専用の売場「Oisixもったいないマーケット」をオープンすることにより、見た目の色やサイズが理由で流通しない規格外品や、食べられるのに捨てられがちな端材を手軽に食べられる提案を拡大し、商品を知ってもらうことで、毎日の食の楽しみ方を広げられるよう、持続可能な食生活提案を一層推進していく考えを示した。



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