2021.09.14

「Shopify」、越境EC支援を本格化 新ソリューション「Shopify Markets」とは?

Shopify Japan 日本カントリー・マネージャー 太原真氏が「Shopify Markets」を紹介

コマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」を日本で展開するShopify Japanは9月14日、越境ECに必要なツールを一元管理できる新ソリューション「Shopify Markets(ショッピファイ・マーケット)」を発表した。「Shopify」を利用する事業者(マーチャント)の海外市場参入をより簡単にし、マーケット分析や販売準備、立ち上げ、最適化をすべて1つのShopifyストアで実現できるようになるという。

【<画像5点>一目で越境ECを管理!「Shopify Markets」の管理画面のイメージ】

「Shopify Markets」はグローバルでEC市場が拡大する中、越境ECの障壁を取り除き、煩雑さを解消するために開発した新ソリューションだ。単一のShopifyストアで国際市場の特定、セットアップ、立ち上げ、最適化をサポートするツールを一元管理できるようになった。

日本カントリー・マネージャーに就任した太原真氏は、「これまでバラバラだったShopifyの越境機能を一元管理できるようになった。これによりマーチャントが簡単に越境ビジネスのすべてを管理画面内で確認できるようになった」と話す。


Shopify Japan 日本カントリー・マネージャー 太原真氏

「Shopify Markets」では、わずか数回のクリックで新しいマーケットを開拓し、より多くの世界中の顧客に対してビジネスを展開することができる。開拓したマーケットを1つのダッシュボードで管理し、ビジネス全体を包括的に見ることができるという。

「国ごとに売り上げがどのくらいで、コンバージョンがどのくらいで、その推移がどうなっているかをダッシュボードのように管理できる。どこでうまくいっているか、どこの国でうまくいっていないが一目で分かる」(太原氏)と話す。

さらに、「各マーケットの通貨と支払方法」「マーケットごとの価格設定と端数処理」「マーケットごとの在庫状況の把握」「複数言語対応」「自動でSEO対策ができるローカルドメインの使用」「購入者の地域に応じて、適切な通貨や言語を自動表示」「関税や輸入税を計算することで、商品配送時の不意のコストを排除」などを手軽にカスタマイズできる。


【「Shopify Markets」ティザームービー】



「Shopify Markets」で世界中の地域ごとの分析もできる。「Shopify」の170万以上のオンラインストアのデータをもとに、マーチャントはいつ、どこに、どのようにすれば、効果的に新しい地域で販売できるかのインサイトを得ることができる。

「世界中の顧客の購買データを分析することができる。これにより越境を含めた自社ECサイトの運営の見える化ができ、ネクストステップや拡販の判断がしやすくなる」(同)と話す。

スマート設定では、越境EC専門のチームに頼らずとも、効果を最大化するための設定を自動で最適化することが可能だ。 例えば各マーケットでどの支払い方法を使用すると最もコンバージョンが高いかを把握し、チェックアウト時に自動的に最適な支払い方法を表示することもできる。

太原氏によると、日本のShopifyマーチャントも越境EC展開を積極的に展開しているという。

「日本のShopifyマーチャントの約15%が越境ECを行っている。そのマーチャントの購入者のうち、約11%が海外の購入者になっている。今年2月に『Shopify』で自社ECサイトをリニューアルした東洋スチールさんは、1つのアカウントで2カ国語のサイトを運営し、10通貨の価格表示に対応している。こうした事例が増えている」(同)と話す。

「Shopify Markets」は一部の店舗から提供を開始し、順次、利用店舗を拡大する。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事