2021.09.03

ネットプロテクションズ、国内「後払い」シェア41% 2020年度取扱高は4300億円

ネットプロテクションズ 年間取扱高

ネットプロテクションズは、EC企業への後払い決済の導入がさらに拡大している。「NP後払い」「NP掛け払い」などの後払い決済事業全体の取扱高は2020年度に4300億円に達し、国内シェアの41%を占めているという。

2019年11月に開始した「即時与信」は、ユーザーが登録した取引の与信結果が即時に返却される機能で、最近の導入増加につながっている。

今年8月にはジュピターショップチャンネルがECサイト「ショップチャンネル」に「NP後払い」を導入。定期購買事業を展開する富士薬品は、顧客への支払い方法として「後払い決済」を提示できるようになり、契約の取りこぼしを抑えて契約件数を伸ばしているという。

「NP後払い」は、2002年の事業開始からの累計取扱高が1兆6000億円を突破した。2020年度の対前年伸長率は16%で、提供開始から2019年以上経った現在も成長を続けている。年間ユニークユーザー数は1580万人に達し、前年度から約130万人増加した。年間取扱高は3400億円で、国内の7人に1人が利用していることになる。「NP掛け払い」は750億円で、国内企業の8社に1社が利用している計算となるという。

企業間決済サービスの「NP掛け払い」は事業開始から累計取扱高が2400億円となった。直近5年間の対前年伸長率は毎年20%を超え、2020年度の成長率は27%だった。

与信の高い通過率も強みだ。柴田紳社長は「この部分には自信がある。保有しているデータ量が多いことと、相当な投資をしていることが背景にある。毎年、与信システムに数億円の投資を続けている。投資を続け、与信通過率を高めつつ、当社のリスクを減らしていくという仕組みを構築している」と話している。


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