2021.08.11

【コロナ禍の通販ヒット商品】「ニューモ育毛剤」、累計販売本数700万本を突破 大ヒットが爆発的成長の原動力

すさまじい大ヒットを記録しているのが、ファーマフーズの「ニューモ育毛剤」だ。2019年1月の本格発売以来、販売が拡大しており、2020年7月期中の販売本数は約80万本となった。その後も販売は拡大、2021年7月には、累計販売本数が700万本を突破した。同社では2回の上方修正を経て、2021年7月期の連結売上高が前期比200.5%増の461億3500万円になると予想している。ニューモの大ヒットが、同社の爆発的成長の原動力となっている。

同商品の発売当初は、ラジオ通販なども試したが、伸び悩んでいたという。ネット通販を始めたところ、これが当たり2019年8月ごろから人気に火がついた。一時は商品出荷が追い付かない状態となったが、2019年11月には安定的出荷が可能になったという。2020年1月には定期顧客件数が20万件を突破したことをリリース。2020年7月期中だけで約80万本を販売するヒットとなった。


累計販売本数が700万本を突破した「ニューモ育毛剤」

同製品については、ネット通販を主体とした展開を行っていたが、2020年8月からは、インフォマーシャルでの展開を本格化。20代の一人のクリエーターが制作したクリエーティブが、消費者の心を捉え、販売拡大にさらなる拍車がかかった。従来の主力商品であるサプリメント「タマゴサミン」などと比べても、新規顧客獲得効率・LTVともに、優れていたという。

CPOが大幅に改善したことから、同社では広告投資を拡大、当初110億円としていた広告投資額を、2020年11月時点では200億円にまで拡大する方針を決めた。

これに伴い2020年11月には、2021年7月期の業績予想を上方修正。当初予想では233億5700万円としていた売上高を、400億1400万円に引き上げた。2021年7月には再度上方修正し、売上高予想を461億3500万円に改めた。現在では、新聞広告などへの展開も開始している。

2020年8月‐2021年4月期(第3四半期)の同商品の売上高は190億4300万円。関連商品の「ニューモサプリメント」が29億1200万円を売り上げるなど、波及的効果も生み出している。

同社では「ニューモ育毛剤」のヒットの要因について「自社開発の機能性素材を配合していることがヒットにつながった。ストーリー性を広告クリエーティブの中でしっかりと伝えられたことが大きい」と分析している。

同社のスローガンは「Be Bold ALL or Nothing(リスクを恐れず大胆に)」。チャンスを逃さない大胆な展開が、大ヒットを生み出した。



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