HIKAKIN、はじめしゃちょー所属のUUUMも物販に注力
日本でも巨大メディアに成長した動画共有サイト「ユーチューブ」は、コロナ禍の「おうち時間」増加により、視聴者数や視聴時間が拡大している。「ユーチューブ」の拡大とともに、存在感を増しているのが、プロの動画配信者であるユーチューバーだ。小学生の憧れの職業ランキングでは、常に上位にランクインしている。そんなユーチューバーだが、参入者の増加により、登録者数や広告収入の拡大が厳しくなりつつある。
特に歌手や芸人、タレント、スポーツ選手など有名人が本格的に「ユーチューブ」に参入しており、視聴者獲得競争は激しさを増している。視聴数と連動する広告収入拡大が厳しくなる中、物販ＥＣを手掛けるユーチューバーが増えている。最大手のユーチューバープロダクションであるUUUM（ウーム）は2017年12月から、ユーチューバー関連グッズのECサイト「MUUU（ムー）」を運営している。「ムー」ではHIKAKIN（ヒカキン）や、はじめしゃちょーなどトップユーチューバーの関連商品を多数販売している。
UUUM運営のグッズECサイト「MUUU」ではHIKAKINのグッズなど販売 ヒカルのブランド「ReZARD」はコラボ戦略
メインチャンネルの登録者数が441万人（8月1日現在）いる人気ユーチューバーのヒカルは2019年11月、ファッションブランド「ReZARD」の展開を開始した。ファッションブランド「FR2」やファッションECモール「LOCONDO.jp（ロコンド）」を運営するロコンドなど、さまざまな企業とコラボ企画を展開し、ブランドの認知を拡大している。
ヒカルのファッションブランド「ReZARD」ロコンドとはコラボ企画としてシューズなどを販売しているが、同社の2021年2月期決算によると、2020年だけで10億円以上の売り上げを上げたという。
今年7月には、眼鏡の製造販売を手掛けるOWNDAYS（オンデーズ）とコラボし、眼鏡の販売を開始した。協業企業を広げるとともに、商品のバリエーションも拡大している。
