2021.07.09

【コロナ禍に話題】レノボがゲーミングPCのサブスク「スグゲー」を半年でリリースできた理由とは?

レノボ・ジャパン コンシューマ事業本部 営業戦略部 本部長 柳沼綾氏(写真左)、NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部 NECダイレクト販売部 マネージャー 松村康史氏(写真右)


決済との相性、クラウドの魅力を評価し「ebisumart」を採用


「スグゲー」では、定額制のサービスを実現するために、決済方法として残価設定クレジットを採用した。ECサイトの基盤にはクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を採用している。

「残価設定クレジットと相性の良いECプラットフォームを求めている中で、信販会社様から『ebisumart』をご紹介いただきました。決済との相性はもとより、クラウドですでに提供されているサービスを利用するため、構築の時間を短縮できる点も魅力でした。オンプレミスでサーバーを立てて、ECパッケージを準備すると時間やコストがかかる。さらにパッケージの使い方をスキルとして習得しないといけません。『ebisumart』はウェブコンテンツを制作する一般的なスキルセットで構築でき、迅速にサイト開設まで進むことができました。ECサイトの構築は、3カ月かかっていないくらいのスピード感です」(NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部 NECダイレクト販売部 マネージャー 松村康史氏)と話す。

ちなみに、レノボ・ジャパンとNECパーソナルコンピュータはジョイントベンチャーとして活動しており、柳沼氏が率いる「スグゲー」プロジェクトに松村氏も参画している。


NECパーソナルコンピュータ コンシューマ事業本部 NECダイレクト販売部 マネージャー 松村康史氏

柳沼氏も「私もクラウドサービスを利用するマインドになっています。前職はマイクロソフトでオフィスのクラウドのチームにいたこともあり、レノボに来てからアジアパシフィックでEC事業を立ち上げる際もクラウドを重視してきました。『ebisumart』は、Webコンテンツの製作においてシンプルなサービスが魅力。『ebisumart』側でエンジニアを抱えていて、導入するこちら側に特殊なスキルセットがなくても、すぐに要件定義ができ、サイトの更新作業はHTMLが使えるレベルの人でできます。今まで利用してきたクラウドサービスの中でも、ベストといえるくらいの良いサービスだと思います」と話す。

レノボ・ジャパンでは、「ゲーマーを増やしたい」という思いのもと、「スグゲー」だけではなく、多様なゲーミングPCブランドのマーケティング活動を展開している。ゲームの大会を開催したり、Vtuberを通してゲームの魅力を発信したり、東京メトロとeSports専用のジムを開設したりしている。学校や企業のeSports部の立ち上げや活性化の支援も行っている。「スグゲー」では無料の会員サービスを提供しており、ゲームに関する情報発信にも注力している。

「コロナ禍により非接触で実現できるコミュニケーションとしてもゲームは有効だと思います。新型コロナウイルスの有無に関係なく、人と人とが距離を縮める手段としてもゲームは活用できます。以前は『飲み二ケーション』で良かったかもしれませんが、飲み会に行きたくない若者も増えており、ゲームを介したコミュニケーションとしてレノボが提唱する『ゲーミニケーション』がジェネレーションギャップを埋める手段として注目されるのではないか」(柳沼氏)と話す。

レノボ・ジャパンは「スグゲー」を始め、さまざまな方法でゲーム文化を広める活動に今後もまい進する考えだ。


「スグゲー」
https://legion-sugu-game.com/


「ebisumart」
https://www.ebisumart.com/




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