2021.06.30

アスクル、配送管理システム「とらっくる」を外部パートナーに開放 ビッグデータで配送の効率化、サービスレベル向上を実現

「とらっくる」活用の様子

アスクルは6月30日、独自に開発した配送管理システム「とらっくる(仮称)」を外部の配送パートナーに本格提供すると発表した。「とらっくる」は自社物流によって蓄積したビッグデータなどを活用して開発したシステム。2020年9月より段階的に配送パートナーに開放してきたが、コロナ禍で急拡大を続けるEC市場を支える配送パートナーの業務負荷軽減や複雑化する配送サービスの品質維持向上を目指し、本格的にオープン化することにした。

配送パートナーが「とらっくる」を搭載したスマホ端末を用いることで、ナレッジ(配送先の駐車スペースなどの情報)や道路の混雑状況なども加味した配送ルート計画の自動生成が可能になる。アスクルとしても「とらっくる」を開放することで、配送サービスの品質を平準化できると期待している。


配送管理システム「とらっくる」のサービス概略図

アスクルは配送パートナーに「とらっくる」対応のスマホ端末を貸与する。ドライバーは端末を用いて、配送ルート計画作成のほか、届け先に関するドライバーナレッジ情報、日時変更や不在再配達依頼の情報確認など配送に関わるあらゆる業務に対応できる。


「とらっくる」搭載のスマホ端末画面イメージ(置き場所指定配送対応画面) 

アスクルは、「とらっくる」を活用する配送パートナーを中心に“アスクル配送プラットフォーム”によるネットワークを構築し、物流のDX推進を通じて急拡大するEC市場に向けパフォーマンス向上を目指す考えだ。



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