2021.06.28

【技術力ある化粧品OEM 特集<インタビュー>】 コスメシューティカル 大橋真衣子氏「差別化できるヒト幹細胞培養液化粧品を提案」

企画開発担当 大橋真衣子氏


コスメシューティカルは、ヒト幹細胞培養液専門の化粧品OEM会社として展開しており、業績が好調に推移している。コロナ禍においても、新規開発案件の依頼が、同社には多く寄せられるのだという。多様な観点から、差別化できるヒト幹細胞培養液配合の化粧品を提案できるのが同社の強みだ。同社で企画開発を担当する大橋真衣子氏に話を聞いた。

ーーヒト幹細胞培養液に特化したOEM事業を展開しているということですが。

ヒト幹細胞培養液の魅力をより多くの方に分かっていただきたいという思いで、専門のOEMサービスを提供しています。同原料は、他の多くの化粧品成分と違い、「ただ入っていればよい」ものではありません。活性を失わない状態で製品化する必要があります。当社のOEMサービスは、そうしたノウハウも踏まえつつ提供しています。

ーーヒト幹細胞培養液配合のOEMサービスを提供するに当たって心掛けていることはありますか。

お客さまに寄り添った開発を常に心がけています。ヒト幹細胞培養液化粧品と一口にいっても、求める商品は、お客さまによってまちまちです。濃度にこだわっておられる企業もあれば、できるだけリーズナブルな価格で効果のある化粧品を販売したいと考えている企業もあります。どんな商品を求めておられるのか、顧客層、販売方法、販売価格帯などを丹念にヒアリングさせていただき、最適な化粧品を提案させていただくようにしています。

当社の扱うヒト幹細胞培養液原料には、高濃度で機器と併用して使用するクリニック向けから、肌なじみを高めるためにリポソーム化した一般化粧品会社向け、エクソソームに着目し、その機能を高めた高付加価値化用まで、多様なバリエーションがあります。そのため、顧客企業の販売方法や販売対象、販売戦略に合わせて、最適な原料の使用を提案できるのです。

ーー処方開発に当たって注意している点は。

何より大切にしているのは、先ほども申し上げた通り、成分が活性を失わないような配合にすることです。原料の選定・配合も、データに基づいて行うようにしています。

ときには、お客さまからのご要望に「ノー」と申し上げることもあります。「売れる商品」「効果のある商品」を提供したいという思いからです。お客さまから「ヒト幹細胞培養液は微量添加してくれればそれでいい」などと言われるケースもあります。そういった場合は、基本的にお断りをしています。微量添加をするだけでは、効果もありませんし、「売れ続ける商品」にはならないからです。

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