2021.06.13

【「ebisumart」三石祐輔取締役CMOに聞く】クラウドECで構築実績No.1 上場で案件数や規模拡大、新プラン開発も


クラウド一本の強み


――クラウド型ECサイト構築サービスの領域に新規参入したり、本腰を入れ始めたりする事業者が相次いでいる。先行企業としての優位性は?

EC業界だけでなく、BtoBアプリケーションの領域では、クラウドが主流になってきている。自動アップグレードで最新機能を使えるクラウドを採用しつつ、標準機能ではまかなえない、自社独自の機能も追加したいといった企業のカスタマイズのニーズがある。クラウド×カスタマイズのニーズが高まっているのは必然だと思う。ただ、この領域はエンジニアリングのハードルが高く、利益が出るまで時間がかかる。

当社は最初から、この領域一本で取り組み続け、時間をかけて収益を上げられる体制を整えることができた。パッケージやASPなどメインのソリューションを持っている企業が、収益が上がっているソリューションを投げ出してまでこの領域にオールベットするには高いハードルがあると思う。

当社は現状に慢心することなく、より圧倒的ナンバーワンになるため、エンジニアの採用をより強化していく。

――地方での採用も強化している狙いは?

エンジニアの採用の母集団を最大化したいと考えている。

若い優秀なエンジニアは、自社開発に携わりたいというニーズがあるものの、地元には自社開発に携われる仕事が少ないと聞く。一方、都市部で働く30~40代のエンジニアが地元に帰ったときに、今と同じ給与水準や同レベルの仕事があるかというとほとんどない。

こうしたニーズを捉え全国さまざまな地域にいながらも、東京で働く社員と給与や福利厚生が変わらない環境を提供する。自社開発プロダクトを成長させるチームに遠隔地にいながらも参加できる。

現在、開発ラボと呼んでいる拠点を福岡と宮崎に構えている。開発ラボが近くにあるエンジニアは、テレワークや開発ラボへの出社を選択して働くことができる。開発ラボは今年7月に沖縄にも開設する。今冬から来春にかけて、札幌と仙台にも開設する計画だ。

――今後、強化する機能やサービスは?

プランの幅を拡張する構想がある。現在、「ebisumart」はワンプランだが、それを中間に置き、、大規模サイト向けプランと小規模サイト向けのシンプル化したプランを設ける可能性がある。ハイエンドプランと呼んでいる大規模サイト向けプランについてはすでに着手しており、機能というよりは、受注処理能力やカスタマイズしやすさなど性能面をさらに強化したエンタープライズ向けのプランを作る予定だ。他にも領域別のプランを増やす可能性もある。


「ebisumart」
https://www.ebisumart.com/



【ECソリューションマップ2021「ECサイト構築サービス編」】特集ページ
https://netkeizai.com/articles/detail/3958





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