ECソリューションマップ2021【ECサイト構築サービス編】カナダ発のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」は、日本での導入実績を急速に伸ばしている。国内の2020年における流通総額は、前年比323%増と4倍強の成長を遂げた。新規出店者数も同228%増となり、他国に比べても高い伸び率を見せている。
販売チャネルを強化するために楽天と連携したり、マーケテイングチャネルとして短尺動画SNS「TikTok(ティックトック)」と連携したりしている。「Facebook」「Instagram」「Googleショッピング」との連携強化も図っている。
決済手段も拡充しており、電子決済の「PayPay(ペイペイ)」「LINEPay(ラインペイ)」「メルペイ」、後払い決済の「Paidy(ペイディー)」などに対応している。独自の「Shopify Payment(ショッピファイ・ペイメント)」では、JCB対応を実施した。
オフラインとオンラインの融合を図るために実店舗で利用できる「Shopify POS」の無料提供を開始した。日本に特化したShopifyアプリも積極的にリリース。定期購買アプリやLINE連携アプリ、アフィリエイト連携アプリの提供を開始している。
アクティブパートナー数が2.7倍
利用店舗獲得のために、「Shopify」でのECサイト構築を支援するパートナー向けプログラムを強化している。2020年はパートナーを育成するための6週間にわたるブートキャンププログラムを4回実施し、1000人以上が参加した。こうした取り組みも奏功し、2020年9月末時点のアクティブパートナー数は前年比173%増になったという。
クラウドソーシングサービスを提供するLancersと連携し、全国の事業者とフリーランスの方をマッチングする取り組みも開始している。
「『Shopify』は、個人から中小企業や大手企業まで利用できるプランをそろえている。そのため、成長に応じたカートシステムの乗り換えが不要だ。事業者の状況にマッチしたさまざまな機能をそろえている。今後はエンタープライズ向けのソリューションである『Shopify Plus』を導入しやすい体制作りを進める。開発者が開発しやすい環境を強化し、Shopifyアプリの積極的なリリースを行っていく。さらに、サポート体制の強化を図り、問い合わせ対応スピードを上げていきたい」(Shopify Japan 担当者)と話す。
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