2021.06.11

【速報】「楽天市場」、出店プラン変更時の「送料込みライン」原則導入を延期 周知期間設け、7月1日申請分から適用

楽天グループ(楽天)は6月11日、「楽天市場」の出店者が出店プランを変更する際に「送料込みライン」を“原則導入”としていた件について、適用時期を延期することを明らかにした。すでに5月10日申請分より適用していたが、7月1日申請分より適用を開始する。「店舗への周知期間をしっかり設けるべきと考え、延期を決めた」(広報)と話す。5月10日以降に申請していた店舗については、「送料込みライン」導入の希望を確認し、希望しない場合は導入せずに新プランに変更できるようにするという。

共同通信は6月10日、楽天が「楽天市場」出店店舗に対し、出店プランの変更時に「送料込みライン」の導入を義務化していると報じた。楽天に確認したところ、「出店店舗が出店プランを変更する場合、5月10日の申請分より、原則、『送料無料ライン』の導入をお願いしている」(広報)と回答。さらに、「各店舗の状況を鑑みて個別に対応させていただいている」(同)とのことで、義務化というニュアンスではなかった。ただ、店舗への周知期間なく、ルールを変更したことに対して、一部店舗から反発の声が上がっていたことなどを受けて、出店プラン変更時の「送料込みライン」原則導入の適用開始時期を延期したようだ。

楽天は2020年3月、対象店舗で3980円以上購入した注文において送料を無料にする施策「送料込みライン」を開始した。当初、全店舗一律での導入を目指したが、独禁法違反(優越的地位の乱用)に抵触する可能性があるとの指摘を受け、任意で導入できる仕組みにした。任意の仕組みながら、購入促進につながる施策と判断する店舗が多く、2020年12月末の時点で全体の85%が「送料込みライン」を導入している。

「送料込みライン」スタート時から、新規店舗へは原則、導入を促している。7月1日以降の出店プラン変更時にも原則導入を促すようになる。適用期間の変更については、出店店舗向けにサポートニュースでアナウンスしている。ちなみに出店店舗が同プランで契約更新する際は、この対象ではないという。



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