Zホールディングス(HD)は3月24日、ECとリアルの垣根をなくす「X(クロス)ショッピング」構想を発表した。「PayPayモール」で出店者のリアル店舗の在庫情報を検索・購入できるようにし、リアルへの送客を支援する。自社ECサイトの構築を支援する「XS(クロスショッピング)エンジン」の提供も発表した。
ヤフーが運営する「PayPayモール」において、出店者のリアル店舗の在庫情報を連携できる新サービス「Xショッピング」を提供する。ユーザーは対応店舗において、モール上でリアルの在庫情報を検索・購入できるようになる。購入手続き後は、リアル店舗で受け取るため、リアル店への送客効果を期待できるという。
「PayPayモール」の品ぞろえ爆増
ZHDの小澤隆生取締役は、「EC専用の在庫だけでは、品ぞろえに限界がある。リアル店舗にある商品も検索、購入できるようにすることで、『PayPayモール』の品ぞろえは爆増する。ユーザーはリアル店舗に行く前に在庫の有無が分かる。行ったら目当ての商品がなかったという体験はなくなる。お客さまもどんどん来店するだろう」と語る。
ZHDの小澤隆生取締役が「Xショッピング」の効果を解説地図上で商品を検索できる機能も提供するという。
ZOZOが「Xショッピング」対応
グループ会社のZOZO(ゾゾ)をはじめ、ヤマダ電機やソフマップ、島村楽器、ダイユーエイト、サンテラボ、BIGRUN、でん吉、ミシンのオズなどのサービスと3月中に試験運用を開始する。
ZOZOの澤田宏太郎社長は、「『ZOZOTOWN(ゾゾタウン)』では、これまでも一部のブランドとリアル店舗の在庫連携を実施していたが、『Xショッピング』の開始により、さらに強化する。『FREAK‘S STORE(フリークスストア)』『CIAOPANIC(チャオパニック)』『Lui‘s(ルイス)』で先行して、『Xショッピング』に対応する」と話す。
ZOZOの澤田宏太郎社長が「Xショッピング」対応を説明