2021.06.05

「新潮ショップ」、 休眠顧客呼び戻しに焦点 産直食品の取り扱いも開始

産地直送品はすぐに食べられる食品の引き合いが伸びている

新潮社は4月に自社ECサイトを「新潮ショップ」に刷新、既存商品に加えて産地直送食品の取り扱いを開始した。5月20日に発売した「優越感具現化カタログ特別編」の夏号から産地直送品をラインアップしている。今年は休眠顧客の呼び戻しや既存顧客の利用拡大に力を入れる予定だ。

刷新に伴って追加した産地直送品は、イカのしょうゆ漬け、刺身盛り合わせなど冷蔵・冷凍ものから、酒まで幅広く取り扱っている。刷新前は、常温で保存できる食品しか取り扱っていなかった。

産地直送品の初速の反響は上々。特に、「ANAファーストクラス提供レトルトカレー」、ご飯にかけてすぐ食べられる「いか漁師めし」など、手軽な調理済みの食品が順調な売れ行きをみせているという。

通販チャネルのボリューム層は70~80代。「高齢者が顧客層なので、調理の面倒を避けているのではないか」(コミック&プロデュース事業部ウェブ事業室の今村北斗氏)とみている。

食品のラインアップ強化と、外出を控えて自宅でおいしい食べ物を楽しむコロナ禍のニーズを踏まえて刷新に踏み切った。「食品なので利益率は高くないが、受注数は高まると考えている。通販カタログの読者にはまず、産地直送品が追加された誌面を見て楽しんでもらい、さらに買って食べて楽しんでもらいたい」(同)。

今年1‐12月の通販売り上げは前年比2500万円増の2億5000万円を目指す。まずは堅実な目標値としている。売り上げ伸長の本格的な手応えは来年から期待できると見込んでいる。当面は既存顧客に焦点を当てたプロモーションに取り組む予定だ。特に、休眠顧客の掘り起こしに力を入れていくとしている。


「新潮ショップ」
https://www.shincho-shop.jp/store/top.aspx




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