2021.05.21

【コロナ“飲みすぎ”防ぐ『ノンアル』通販特集】人気「ベルギービール」「有機ワイン」 話題の「オルタナドリンク」も


2021年1月や同4月に発出された累計3回の緊急事態宣言発令が、ノンアルコール(ノンアル)飲料の市場にとって転換期になりそうな可能性が出てきた。飲食店で酒類の提供が制限され、新たな選択肢としてノンアル飲料が選ばれているからだ。緊急事態宣言の発令により、各社のECサイトにおけるノンアル飲料の需要がどのように変化しているのか、人気商品の特徴や製造方法、ニーズを捉えた販売手法について紹介する。



【Contents】
1.〈ノンアル市場の変化〉コロナ禍にノンアル飲料の認知度向上
2.〈ノンアルビール〉ノンアルベルギービールが人気、EC売上5倍に
3.〈ノンアルビール〉小樽ビールと造った商品が好調、購入者2倍に
4.〈ノンアルワイン〉動物性タンパク質不使用の赤ワイン注文増
5.〈ノンアルワイン〉オーガニック認証取得のノンアルワイン発売

6.〈オルタナティブドリンク〉果汁ベースの新ジャンルが台頭



  ノンアル市場の変化  

コロナ禍にノンアル飲料の認知度向上


ノンアル飲料の中で、その大部分を占めるのはノンアルビールだ。調査会社の富士経済によると、2020年のノンアルビールにおける市場規模の見込みは726億円。コロナを追い風と捉え、2021年の市場予測は775億円まで到達する見通しだ。

湘南貿易の武江信隆事業部長によると、3回にわたる緊急事態宣言発令により、ノンアル飲料の市場は次のように変化しているという。

1回目(2020年4月)の緊急事態宣言後、消費者は家にこもることが多く、外食をすることもなかった。さらにノンアル飲料という言葉も一般的には知られなかった時期だった。

2回目(2021年1月)の緊急事態宣言は、自宅で食事をする機会が増えた時期となる。在宅時間が増えたため、健康を見直す動きが起き、ノンアル飲料をメディアで見かける機会が増加した。

3回目(同4月)の宣言では、一般消費者がECサイトでものを買うことに慣れた時期でもある。健康を見直す動きが継続的に存在し、ノンアル飲料を「家飲み」で楽しむ人が増加。飲食店で酒類の提供が制限され、一気にノンアル飲料に注目が集まるようになった。

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