2021.05.10

【記者コラム】父のゴルフ指導150分

先日、父と2人でゴルフにいきました。ゴルフといっても「打ちっぱなし」です。私が誘われるのは、たいてい翌日にゴルフコンペがある時。言い方を変えれば練習相手です。普段の誘いなら、1箱40球ほどを打ってクラブ感覚の調整で終了。しかし、この日は違っていました。

席に着くなり、お互いに10球ほど打ち終わると、「お前は肩が下がっている」「開きが早い」「スイングが早すぎ」など、いつもは口を出さない父が指導してきます。父はスポーツ型の熱血人間のため、熱が入ると指導は止まりません。そんな父の血を受け継ぐ私も言われたらやってやろう! と、口には出しませんが、心でいつも叫んでいます。

結局、練習時間はいつもの4倍の150分。5箱ぐらいボールを打ちました。長時間にわたる指導の最後、私に近づき、肩と腰に手を添え、「こんな感じで打ってみろと」と一言。150分の指導はなんだったんだと思うほど、1分で解決しました。私は野球をしていることもあり、体で実践した説明がよかったようです。

この日の練習では、「ゴルフは捻転だ」ということを伝えたかったようです。最後の10球の練習は、私も父も納得する形で終了。「これ、最初から言ってくれよ」とズバッと言うと、ダンマリする父は、私とのラウンド予約をしていました。

これは、見方を変えれば教育・指導にも当てはまることだと感じました。論より証拠、そして、実践のほうが、より短時間で効率が高いのかもしれませんね。



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