2021.04.30

【ネットプロテクションズHD 柴田社長に聞く】JCBと業務提携し決済サービスで相互連携

ネットプロテクションズホールディングス 柴田紳社長


ネットプロテクションズホールディングス(HD)は今年2月、ジェーシービー(JCB)と資本業務提携したと発表した。JCBは事業連携により、国内外で拡大する後払い決済の市場に参入する。JCBが持つ総合決済ソリューションと後払いのノウハウを持つネットプロテクションズHDが決済サービスを相互連携させることで、利便性をさらに向上していく。柴田紳社長に話を聞いた。


――業務提携に至った経緯について聞きたい。

JCBが展開しているQR・バーコード決済スキーム「Smart Code」と、当社の後払い決済「atone(アトネ)」の連携は、2019年から行ってきた。

近年、BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイターの略=先に買って後から支払う決済)の需要がグローバルで伸びており、JCBとしてもクレジットカード以外の領域を本格的に着手していきたいという話が出てきた。

当社側は、JCBが国内唯一の国際カードブランドで、豊富な加盟店ネットワークを持っていることから、当社の新規加盟店獲得にもつながる。さらにはサービス運営のオペレーションなど学べる部分は非常に多くある。そういった中で当社のサービス品質のレベルアップ、ユーザーへの認知度向上を期待している。

――クレジットカードと後払い決済は競合しないのか。

後払い決済とクレジットカードは補完関係にある。NP後払いも、「アトネ」もクレジットカードを必要とはしておらず、カード利用ユーザーとのすみ分けができている。セキュリティー面を考えて、ユーザーがシーンによって使い分けをしているという印象だ。

後払い決済がここまで増えているのは、ユーザーが使い分けをしていることが大きい。最近は、20代のの若い人たちも後払い決済の利用が増えてきている。特に初回のお試し購入などを採用している企業では、絶対に後払い決済を導入した方がいい。それは、セキュリティー面から考えて、初めて利用するECサイトにクレジットカード情報を入力したくないというニーズが一定数あるからだ。

クレジットカードを持っている人は引き続きカード決済、持っていない人には後払い決済、このようにユーザーニーズを網羅的に満たせることは当社もJCBも同様に期待していることだ。

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