2021.04.27

「小樽洋菓子舗ルタオ」のケイシイシイ、コロナ禍にEC売上140%へ サイト刷新で表示速度を大幅改善

「小樽洋菓子補ルタオ」のECサイトとケイシイシイの柴田哲氏(写真中)、竹内綾佑氏(写真右)


「LeTAO(ルタオ)」ブランドの洋菓子店などを展開するケイシイシイは、ECやカタログの通販に注力している。本社のある北海道・小樽や空港などに展開するリアル店舗は、コロナ禍の観光客減少で少なからず影響を受けたという。一方、EC売上高は前期比140%で推移している。充実したロイヤルティー施策でリピート顧客が増えているだけでなく、昨年6月にECサイトを刷新し、表示スピード改善やアクセス集中対策を行った結果、新規顧客も拡大している。通販事業の強化策やECサイトのリニューアル、オムニチャネル施策などの取り組みについてダイレクトマーケティング部の竹内綾佑氏と柴田哲氏に聞いた。



――「ルタオ」の通販はいつごろから人気が出たのですか?

柴田:2005年頃、テレビに取り上げられたのがきっかけで通販にも注目が高まったと聞いています。その後、ECサイトにも注力しています。お客さま向けにメルマガやLINEで情報を配信したり、ウェブ広告で新規のお客さまの獲得を図ったりしています。

竹内:ルタオではいつもご購入いただいているお客さま向けに紙のダイレクトメール(DM)を送っています。そのDMの効果も大きいです。他にもお客さまのご利用状況に応じてランクを設け、上位のお客さまには特別なオファーを出しています。特別感を提供し、お客さまにご満足いただけるように対策を打っています。

――コロナ禍の影響は?

柴田:リアル店舗は国内の観光客やインバウンドが減少した影響を受けました。一方、ECサイトは巣ごもり需要の高まりを受け、前期比140%の伸びとなっています。


ケイシイシイ ダイレクトマーケティング部 柴田哲氏

――2020年6月にクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を導入し、ECサイトをリニューアルしました。そのきっかけや狙いは?

柴田:以前のシステムは導入後5~6年経っていたこともあり、老朽化しつつありました。システム改修がしにくい状態になっており、さらにバックグラウンドのサーバーやアプリケーションのセキュリティ面の不安もありました。リニューアルを検討する段階で、複数のシステムを比較した結果、当社の要望に最も応えてくれそうだと感じたのが「ebisumart」でした。

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