2021.04.13

【柿尾氏に聞く】アマゾンや楽天に依存しない 本質的な通販事業者を育成する「柿尾通販塾」とは?

プランクトンR顧問の柿尾正之氏に聞く「『柿尾通販塾』開講の狙い」



ダイレクトマーケティングに関連した広告代理業を手掛けるプランクトンRは2020年2月、通販事業の本質を伝授するための「柿尾通販塾」を開講した。公益社団法人日本通信販売協会の元理事で、現在新日本製薬の社外取締役などを務める柿尾正之氏を中心とした講師陣によるセミナーを運営している。プランクトンRの顧問で塾の中心的メンバーである柿尾氏に、「柿尾塾」開講の狙いやビジョンを聞いた。


地方の事業者に通販事業を運営する情報を提供していきたい


――「柿尾通販塾」を正式に立ち上げた時期は?

去年だ。リアルによる立ち上げのセミナーを昨年2月に開催したので、もう1年以上たってるいる。そのときは無料で、皆さんに塾のことを告知するため、趣旨を説明する目的でセミナーを実施した。それが3月、4月となり、当初はリアルで塾を運営しようとしていたが、コロナ禍の影響が出てきたので、これは難しいということでオンラインに切り替えた。

――オンラインで開始した時期は?

昨年7月だ。そこからは月2回平均で定期的にセミナーを開催している。会員制ではなく、登録して申し込んでもらえれば、無料セミナーは聴講できる仕組みだ。全体の組み立てとしては、有料によるeラーンニングのようなメニューもあるし、塾の告知も兼ねて無料のオンラインセミナーも定期的に開催している。

――セミナーのテーマは?

通販事業に関する、さまざまなことをテーマとして設定している。顧客管理から商品企画、広告表示関連、OEMによる商品開発、物流、CRM、コールセンターなど、ほぼ通販関係を網羅している。

――無料セミナーにおいては既存の通販事業者向けというよりは、通販事業を強化していきたい事業者が対象となるのか?

今後、通販事業を強化していきたいというところがメインターゲットになる。プランクトンRの大久保悠祐代表もそうだが、特に小規模なところも含め地方の事業者、その方たちに対して情報提供できる場を提供できないかを考えていた。これは私の考えだが、アマゾンや楽天といったプラットフォームはすごく伸びているが、プラットフォームに出店・出品しているだけでは顧客リストを保有することができない。それは決して、アマゾンや楽天を否定するものではないが、その出店者・出品者は通販事業者として、将来性とか未来はあるのか疑問を感じている。プラットフォームへの出店はもちろん、瞬間的に売り上げは取れるかもしれないが、本来、通販事業者の基礎財産はお客さまであり、そういうことが地方の事業者は継続的・永続的に通販事業を続けていけるのかというと、そこは本当にそうなのかと疑問を感じていた。

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