2021.04.04

オイシックス・ラ・大地、保育園への食材卸事業「すくすくOisix」強化 園の負担軽減と食育をサポート

食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地はこのほど、本年4月より、保育園への食材卸事業である「すくすくOisix」に付帯する食育プログラムを強化し、保育園従事者への負担軽減と、子どもたちが“食べることを好きになる”という食育視点を踏まえ、充実した給食を提供するためのシステムに刷新すると発表した。また、食育をサポートするため栄養士のノウハウを提供し、園児の保護者にとっても魅力あるサービスを目指す。

「すくすくOisix」は、安心・安全な食材を保育園施設で利用するための専用のサービスで、発注システム「おまかせぼーや」を導入し、食材、必要人数、納品日を入力するだけで受発注を完了できる。2017年2月からは、同システムを導入した園に管理栄養士による献立提供と栄養相談のサービス提供を無償で実施。保育園施設は、人材不足や個々の業務負担など多くの課題があり、待機児童等の社会問題を抱える保育園の運営の一助となればとの考えを示した。


「すくすくOisix」利用園イメージ

同サービスは、2020年4月からトライアルとして実施してきた厚生労働省の「保育所における食育に関する指針」に基づき提供してきた食育プログラムをリニューアルしており、取引園全展開園へ展開を予定している。食育プログラムでは、野菜の成長過程などを体験できる内容の追加を進めており、野菜の苗の提供など、都心部でスペースが少なく直接野菜に触れる機会が無い子どもたちへも、“食べ物”や”食べること”に関心を持つことができる取り組みを予定しているという。


「すくすくOisix」サービス概要

同事業は現在、これまで1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)を中心にサービスを展開しており、現在は500園で導入済みとなっている。保育園施設は、園児への給食提供において栄養士や調理師の人材が十分に確保できないことなどから、現場スタッフが兼務で献立や調理を行い業務負担が増えてしまいがちである。こうした現状の他に、給食の提供で手一杯になってしまい、食育まで手が回らないなどの課題がある。

オイシックス・ラ・大地では、安心・安全な食材を届ける献立の作成や栄養相談といったサービスを提供することで、保育園側の負担を軽減。充実した施設運営を実施し、食を楽しんでもらうためのサポートを行なっていくとしている。同サービスに関し、関東圏以外の地域からの問い合わせも増加しているとし、より広いエリアでのサービス展開の準備を進め4月から関西エリアでも本格展開するとしている。



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