2021.03.27

D2Cジュエリーブランド「HELICAL CHORD」、平均顧客単価は40万円 OMO施策に注力

COO兼CMO・石津大介氏

D2Cジュエリーブランド「HELICAL CHORD」を展開するHELICAL CHORDは、2020年12月、自社ECサイトでの展開を本格化した。リアル店舗を活用し、OMO(オンラインとオフラインの融合)施策を展開したことが奏功。現在の平均顧客単価は約40万円になっているという。

同社は2020年5月、外部資本を受け入れてブランドの全面的なリニューアルを行った。2020年12月には「HELICAL CHORD」ブランドの、自社ECサイトでの販売をスタートした。同ブランドのジュエリーのデザインを手掛けるのは、同社の代表取締役兼デザイナーを務めるKang(福谷公男)氏だ。同氏は、数々の著名人のジュエリーを製作してきたことで知られる。

高品質なハイジュエリーを、ECで安心して購入してもらえるよう、リアル店舗の活用や、顧客とのコニュニケーションの充実に注力してきた。


実店舗にはカフェスペースを用意

2020年12月のECの本格始動と同時に、東京・恵比寿で、カフェ併設型の期間限定店舗「GALLERY&CAFE」をオープンした。同店舗では、実物のジュエリーの魅力を体感できる。

店舗では商品の販売は行わない。同建物内のオフィスにはジュエリーに詳しい「コンシェルジュ」も常駐しているが、顧客から要望がない限り、あえて店内に顔を出さないようにしているという。「お客さまに、『売り込まれる』という心配を感じさせず、気軽にジュエリーを体験してもらえる店舗作りを徹底した」(COO兼CMO・石津大介氏)と話す。カフェの併設もそうした空間作りの一環だという。

購入を希望する顧客のため、ギャラリースペースには、ECサイトにアクセスできるQRコードも用意している。


ギャラリースペースにはQRコードなどのポップを設置

期間限定店舗は2021年3月21日に閉店した。同様の形態で、同6月に東京の青山・表参道エリアに常設店舗をオープンすることも予定している。

2021年1月12日には、自宅でジュエリーを無料試着できるレンタルサービス「JEWELRY@HOME」も開始した。コロナの影響により、店舗で実物を体験できなくなってしまった顧客が多く利用しているという。購入に至るケースも少なくないとしている。

同ブランドでは、顧客一人一人に専属の「コンシェルジュ」がついて対応する。コンシェルジュとの相談を重ねたり、インスタグラムやLINEでじっくり情報収集を行ったりしてから、購入に至る顧客が多いとしている。

「良い物を永く使ってもらうため、商品購入後のメンテナンスは生涯無償で提供している。これからも、お客さまとコミュニケーションを重ねて信頼関係を築いていく。生涯を通してお客さまに関わることができるブランドとして展開していきたい」(同)と話している。


「HELICAL CHORD」
https://helical-chord.com/



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