2021.02.21

【「楽天SOY2020」受賞店に聞く】<総合7位>「タマチャンショップ」品質や思い伝え、顧客投票が倍増

【楽天SOY2020】 <総合7位/ダイエット・健康ジャンル大賞/ラ・クーポン賞〉
「タマチャンショップ」


「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2020」で「総合7位」「ダイエット・健康ジャンル大賞」「ラ・クーポン賞」を受賞した「タマチャンショップ」の代表取締役 田中耕太郎氏に『受賞要因』や『今後の戦略』などを聞いた。



代表取締役 田中耕太郎氏

昨年は新型コロナウイルス(コロナ)の感染が拡大して、これまで以上に健康を強く意識した年になった。さらに家にいる時間が長くなり、運動不足を感じる人も多かった。健康やダイエットへの意識が高まることで、当社の自然食品の重要も高まったと思う。

われわれが今まで伝えてきたことが、より共感していただけるようになった。当社では、食を楽しみながら美容や健康を手に入れるというコンセプトがある。我慢するのではなく、「楽しみながら心も体も美しくなりましょう」という考えが、お客さまに刺さった気がしている。

コロナ禍でEC人口が増え、特に「楽天市場」は伸びた。その追い風に乗ることができたのは確かだ。ただ、その風に乗るために価格競争をしたわけではない。

「楽天市場」に数多くの店舗がある中でも、当社は理念やビジョンを伝えることを大切にしている会社だと思う。当社は良い商品を作ることは大前提として、それを安売りするのではなく、適正価格で買っていただきたいと考えている。

思いを持って作っている商品なので、できるだけ価格競争、価格検討で選ばれるのではなく、モノやコトに共感していただけるようにコンテンツを配信し続けてきた。

パッケージや商品名、メルマガ、コンテンツ、レシピに至るまで思いを込めて伝えてきた。口コミから当社のことを知って、リピーターになってくださるお客さまも多かった。


使命を考えた1年


SOYを受賞するような店舗は、「楽天市場」のリアルタイムランキングなどでよく上位に入っているところが多い。当社はランキングで1位になったりすることはほとんどなく、じわじわ積み重ねてきた結果が今回のSOY受賞につながった。

実は、これまでSOYを受賞したときは、自分で納得したことはなかった。今回は初めて満足できた。初めてわれわれの思いが、お客さまに通じたと思えたからだ。

コロナ禍において自分たちの使命は何なのか、すごく見直した年でもあった。健康不安が高まる中、弊社の健康食品を1万人に無償で配ったりもした。

伝わったと感じたのは、SOYの投票で前年の2倍くらいの応募をいただいたからだ。昨年は注文を多くいただいたことで発送遅延が発生したこともあった。決して思うようなサービスは提供できていなかったが、それでもそれだけの応援をいただくことができた。

「タマチャンショップ」のお客さまは、すごく熱いなと思った。お客さまから「コロナで大変な中、注文も多いと思いますがスタッフの皆さんも気を付けて頑張ってください」といったメッセージもいただいた。

当社では感染対策をどうしているか、人数を増やして発送体制を強化していることなどをリアルタイムに発信していた。そういった発信を見ていただいているのだと感じた。

苦しんでいる姿も見せた方がいいと思う。リアルを伝えていく方がいい。買い物はある意味、お客さまの投資でもある。この会社なら、このお金を次にこういった活動に使ってくれると共感が得られれば選ばれる。

今年はもっとSDGsに力を入れていきたい。社会に対してどんな貢献ができているのか、もっと伝えていかないといけないと思う。パッケージを環境に配慮したものにしたり、同梱物を減らしたりしているが、もっとできることがある。

昨年から特定非営利活動法人とともに環境活動への取り組みもスタートした。食を通して日本の素晴らしさを世界に発信したいとも考えている。米国では食のイノベーションが進んでいる。日本から世界に対して食のイノベーションを起こしていけたらと思っている。


【<総力特集>楽天SOY2020】受賞63店に直撃取材!『コロナ禍の成長戦略』を聞く
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