2021.02.17

「futureshop」、2020年10~12月の流通額は1.5倍超の451億円 利用店舗の新規顧客増加率は平均1.7倍

フューチャーショップは2月16日、SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの2020年10月~12月の流通額と、期間中の生活者のEC利用状況に関する調査の結果を公表した。2020年10月~12月の「futureshop」シリーズの流通額は、昨対比152.51%の451億円に達した。利用店舗の新規顧客利用増加率は、平均172.53%となっており、ECの新規利用が継続して増加していることがわかった。

「futureshop」シリーズは、CMS機能による高いデザインカスタマイズの自由度と更新性、ロイヤルマーケティングに取り組める豊富な機能を有するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム。同シリーズの2020年10月~12月の流通額は、昨対比152.51%の451億円となった。1年以上継続利用している店舗に限定して流通額を調査したところ、昨対比の上位5種は、200.66%に達した「キッチン・日用品雑貨・文具」を筆頭に、以下の結果となった。

・キッチン・日用品雑貨・文具  200.66%
・インテリア・寝具・収納    183.42%
・楽器・音楽機材        167.74%
・スイーツ           167.02%
・水・ソフトドリンク      161.12%

同期間においては、在宅時間が充実するアイテムが流通額を伸ばし、、生活充実を目的としたアイテムの需要の増加が読み取れる結果となった。また、季節商材として、「スイーツ」もECでの売上を大きく伸ばした。外出に気を使う状況だったことも影響したのか、クリスマスケーキなど、この時期需要が見込まれる商材がECにて購入される傾向にあったと推測されるとしている。

同時に公表した同期間中の生活者のEC利用状況の調査では、「注文件数の変化」「購入単価の変化」「新規顧客利用状況」「決済手段の変化」の4点について調査を実施。調査対象は、2019年・2020年10月~12月の各月の注文件数が100件以上の店舗の中から、500店舗を無作為に抽出している。

「注文件数の変化」は、デバイス全体の場合で2020年10月が174.30%、11月が151.00%、12月が146.66%となっており、PC、スマホのデバイス別も含め、すべての条件において増加した。特に増加率の高い2020年10月の伸びは、2019年同月の消費税増税実施による一時的な消費の冷え込みが影響を与えたと推察している。

「購入単価」の変化では、PC経由の場合が1万4000円台、スマートフォン経由の場合が1万2000円台と、PC経由の方が2割程度、購入単価が高い結果となった。また、昨年の同月比は、12月のスマートフォン経由の購買単価がやや落ちたものの、PC経由が106%前後、スマートフォン経由が105%前後と期間中ほぼ一定の値を示した。

「新規顧客の利用状況」では、新たに会員登録した顧客の利用を新規利用とみなし、各店舗、注文件数の平均増加率を月ごとに調査した。その結果、各月の昨年同月比は、2020年10月が187.26%、11月が168.74%、12月が161.58%となった。10月が他の月と比較して高い数字を示したのは、2019年10月は、消費税増税の影響から買い控えが起こったためと推測している。期間平均は昨年比にして172.53%と、ECの新規利用が継続して増加していることがわかったとし、利用ガイドの作成や購入手続きの整備など、買い物のしやすさが引き続き重要となるとしている。

「決済手段の変化」では、利用された決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ(オンライン決済)、Apple Pay、PayPay)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つに分け、各月の総注文件数における割合を算出。2019年の同時期と比較すると、緩やかながらも現金の利用率が減り、「クレジットカード」や「ID・QR決済」にシフトしていることがわかったとしている。

【グラフ1:各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)】



また、調査結果を3つの決済方法すべてを提供している店舗に限定した場合、現金から他の決済方法への移行がより顕著となり、「ID・QR決済」の利用率が現金を超えたことが読み取れる結果となった。クレジットカードも含め、キャッシュレス化は着実に進んでいるとしている。各月の決済手段の昨年同月比においても、期間中すべての月において、「ID・QR決済」の成長率がもっとも高く、「現金・その他決済」がもっとも低いという結果となった。

【グラフ2:各月決済手段の割合/件数(3種類の決済手段提供店舗のみ)】


フューチャーショップのサイトでは、同調査を簡易的にまとめたインフォグラフィックを公開している。


【インフォグラフィック】ECで買われたのはどの商材? 使われたのはどの決済? 数字でよみ解くEコマース
[2020年10月〜12月 futureshopサービスまとめ]
https://www.future-shop.jp/magazine/infographic-2020ec-3

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