美容系総合ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイルは2月10日、美容ブランドに向け、急成長するYouTube動画コンテンツを販売促進に活用する広告代理店事業を開始した。また、事業開始にあたり、人気YouTuberを多数サポートするサムライパートナーズとのJV（ジョイントベンチャー）、istyle MCNを設立した。美容ブランドのマーケティング支援の幅を広げる。
今回の業務提携により両社は、サムライパートナーズがサポートするYouTuberを起用し、istyleグループの運営するメディア「@cosme」やフラッグシップショップ「@cosme TOKYO」、公式通販サイト「@cosme SHOPPING」などの各種アセットを活用した美容ブランド向けの動画コンテンツ制作、商品開発タイアップなどの企画・運営などを行う。なお、istyle MCNは、美容領域においてサムライパートナーズとエクスクルーシブ契約を結び、独占代理店となる。
サムライパートナーズは、“経営戦術”コンサルティングの一環として、自社でサポートしているYouTuberやインフルエンサーによるプロモーション事業を拡大しており、この度のJV設立を機に、美容業界での知見を多くもつアイスタイルのアセットを活用し、YouTube市場と相性がよく、高いポテンシャルを持つ美容領域での企画の幅と質を向上させ、ビジネスを推進することを目指す。
一方、アイスタイルは、ヒカル氏、宮迫博之氏、てんちむ氏、ねお氏など、高い人気と購入促進力を併せもつクリエイターをサポートし、YouTuberを活用したプロモーションで多数の実績をもつサムライパートナーズとJVを設立し、美容領域での独占窓口となることで、美容ブランドのマーケティング支援の幅を広げる考え。
サイバー・バズとデジタルインファクトが昨年10月に発表した「国内ソーシャルメディアマーケティングの市場動向」調査によると、2020年のインフルエンサーマーケティング市場規模は、前年比105％の317億円まで拡大。2021年以降も急速な成長が見込まれ、2025年には723億円に達すると予測されている。その中でも、芸能人の参入などにより注目を集めているYouTube関連の市場は、2025年に現在の2.3倍の成長が予測されているという。
YouTuberを活用したマーケティングは、マスメディア広告でブランディングを行い、インターネット広告でリーチ獲得をし、SNSプラットフォームで販売促進するという従来の手法と異なり、YouTuberと生活者の間に築かれた信頼・エンゲージメントにより、ブランディング・リーチ・販促を一気通貫で行い、生活者からの直接的なフィードバックを得て、商品開発などに活かすことができる。さらにYouTuberを通してブランドのストーリーが語られることで、ブランドのアイデンティティーを生活者に再認識させることもできる。
美容ブランドにとって、こうした生活者起点のマーケティング手法は、今後不可欠なものとなることが予想されるとし、この度の事業開始に至ったとしている。アイスタイルは、今後も大きく変化する市場において、マーケティングや販路の選択の集中が求められる美容ブランドに最適なソリューションを提供していく考えを示した。
また今回の事業開始に伴い、3月2日にはウェビナー「YouTuber起用で売上爆増のブランドに聞く、インフルエンサー活用の秘訣とは!?」を開催する。
【ウェビナー情報】
・タイトル YouTuber起用で売上爆増のブランドに聞く、インフルエンサー活用の秘訣とは!?
・開催日時 2021年3月2日 17:00－18:00
・第1部：インフルエンサーマーケティングの市場規模とトレンド
・第2部：20代社長が攻める2021年のサブスクリプション型D2C化粧品マーケティング
・参加申込
https://business.cosme.net/webinar/youtube 
