シナブルは、ECサイト内で、的確な商品検索の結果を表示できるようにするシステムを提供している。大規模ECサイトの「検索しても表示したい商品がヒットしない」という問い合わせに数多く対応しており、「かゆい所に手が届く」サービスとなっているという。シナブルの検索システム導入で、システム運用コストが30%減少した事例もあるという。
シナブルにはコロナ以降、「自社ECサイト内の検索結果を的確に表示したい」という企業からの問い合わせが多く寄せられている。ECサイトの取扱品目が1万点を超える、あるアパレル企業からは、「ユーザーが『スカート』と検索しているのに、違う商品がヒットしてしまい、スカートが表示されない」という相談が寄せられたという。ECサイト構築システムに標準装備された検索システムでは、使い方によって、そのような現象が起こるケースがあるという。
シナブルが提供するCRM・MAツール「EC-Intelligence(イーシーインテリジェンス)」のサイト内検索機能では、販売する商品の情報が登録されたフォーマットを、定期的に読み込んで検索結果に反映する。読み込む商品情報は、「商品名」や「商品カテゴリー」など20項目以上にわたる。的確な商品情報を検索結果として表示できるのはもちろん、顧客が探しきれなかった商品の情報も表示することができるとしている。
海外のECに関する調査では、「ECサイトに来訪するユーザーの平均5.75%が、サイト内検索エンジンを利用する。検索エンジンを使用するユーザーは、使用しないユーザーと比較してCVRが1・8倍高い」というデータもある。シナブルでは、「正確な検索結果を表示することが、売り上げに直結する」(曽川雅史クライアントコミュニケーション&マーケティング部 部長)と話している。