2021.01.27

【2021年の展望「百分百」】バイドゥ 國井雅史ディレクター「中小企業でも中国市場に参入しやすい売り場を」

バイドゥ 事業企画営業本部 百度事業部 國井雅史ディレクター


中国検索最大手であるバイドゥグループ傘下のバイドゥは2020年8月、中国向け越境ECプラットフォーム「百分百(バイフンバイ)」を本格的に開始した。中国の大手ECモールに出店するのとは異なり、低コストで中国向け越境ECに参入できるプラットフォームとして誕生した。中小企業でも中国市場に挑戦しやすい、新たなチャネルを設けた経緯やサービスの魅力について、事業企画営業本部百度事業部の國井雅史ディレクターに聞いた。


――「百分百」を立ち上げた背景は?

私たちの部署では中国検索エンジンシェア1位の「百度(バイドゥ)」の広告を販売している。インバウンドや越境ECを展開している企業や、中国に進出している日本企業の中国におけるマーケティング活動を支援している。サービスや商品のジャンルは幅広く、航空会社から宿泊施設、飲食店、商業施設、メーカーなど多種多様な顧客がいる。

2020年の頭からコロナの影響でインバウンドが止まったことから、越境ECを検討し始めた顧客が多い。ただ、越境ECはハードルが高い。中国の大手ECモールに出店するのも費用が高く、年間数千万円は準備する必要がある。さらに大手ECモールは出店するのも難しい。顧客企業からはインバウンドも厳しく、越境ECも活路なく「どうしたらいいんだ」という声が上がっている。こうした状況を解消したいというのが、「百分百」をリリースした背景にある。



――コロナで「百分百」を立ち上げることを決めたのか?

実は以前から構想はあり、2020年3月ごろから数社に協力していただきテスト販売を行いながら試験運用をしていた。物流面、問い合わせ対応、集客など一連のフローの検証を行っていた。8月18日に正式にリリースしている。日本経済新聞に取り上げられると多くの企業から問い合わせが来て、始められる会社から販売を始めている。2021年1、2月くらいには出店者用のポータルを公開する予定だ。出店料や販売手数料などを開示して出店企業を募っていく。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事