2021.01.19

【2021年の展望「Yahoo!ショッピング/PayPayモール」】ヤフー 畑中基執行役員「連携強め、さらなる利便性向上を」


グループ内外で相互送客を実現


――グループ内サービスとの連携は?

大規模なキャンペーンやキャッシュレス決済の浸透もあり、この1年で「ペイペイ」の利用者層は大幅に向上した。「買う」という行為の根底にある「ペイペイ」とECの親和性は非常に高いと考えている。グループ全体で「ペイペイ」を軸にした取り組みを強化する中、「ペイペイ」利用者に向けて、分かりやすくお得さをアピールすることが重要だ。ミニアプリを活用した導線設計など、シームレスに購買へとつなげる取り組みを強化していく。

――物流面や実店舗との連携についての取り組みは?

ヤマトホールディングスと連携し、物流の改善に向けた取り組みを進めていることが近年の大きなハイライトだ。物流ニーズが急拡大する中、配送面で安心・安全と利便性向上を追求し、「優良配送」という価値をしっかり訴求していきたい。

「X(クロス)ショッピング」構想としてリアル店舗との連携も進んでいる。在庫の連携や店頭受け取りといった相互送客に向けた取り組みを広げていく。不要不急の外出自粛が続く中、ストア側の課題解決という点で、モール上での在庫の可視化が持つ役割は大きい。密を避けた効果的な送客が鍵になっていく。

――2021年はLINEとの経営統合が控えている。

LINEとの経営統合による新しい購買体験の創出は、今年の取り組みにおける目玉の一つだ。現在両社間で実現に向けた具体的な議論を進めている状況だ。当然その検討の中には両社の持つECサービスの連携も含まれる。両社だからこそできることを見定め、ウィズコロナの社会や消費行動を見据えた意欲的な施策を打ち出していきたい。

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