2021.01.18

東南アジアの大手ECモール「Lazada」が日本向け物流サービス刷新 「ピックアップサービス」を提供

アリババグループ傘下のECプラットフォーム「Lazada(ラザダ)」はこのほど、同グループ傘下のスマート・ロジスティクス企業である菜鳥国際と提携し、物流サービスを全面的に刷新した。1月初旬には「ピックアップサービス」をローンチし、ワンストップのエンドツーエンド・物流ソリューションの提供を開始。多くの日本のマーチャントが抱える物流にかかる費用、時間、労力を削減を支援する。

今回の物流サービスの刷新により「Lazada」の物流サービスの対象範囲は、関東だけでなく関西へと大幅に拡大した。1月初旬には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を含む首都圏(一都三県)を対象に「ピックアップサービス」の提供を開始。また、1月14日には、大阪市内の北区、中央区、西区、大正区、天王寺区などを含む主要24区で、オンラインピックアップサービスの提供を開始した。

「Lazada」はこれまで、日本のビジネスパートナーが越境ECに取り組む際に直面する課題の解決を重視し取り組んできた。今回の物流サービスシステムのアップグレードにより、日本の越境マーチャントにより利便性の高い集荷、配送、エスクローのサービス体験の提供を図るとしている。「ファーストワンマイル」サービスでドロップオフから新たにローンチした「ピックアップサービス」まで、より多くの選択肢が提供されたことにより、マーチャントにより身近な物流体験を提供する。アリババ経済圏の成長の副産物として物流ネットワークが発展したことで、「Lazada」の物流ソリューションであるLGS(Lazada Global Shipping)が日本マーチャントの東南アジア市場への参入支援を継続することが可能だとしている。

「ピックアップサービス」を中心とした「Lazada」物流システムの全面アップグレードは、主に以下の3つの側面から日本マーチャントのサービス体験を強化する。

●「ファーストワンマイル」のコスト削減
物流アップグレードは日本国内の物流コストの高さに起因する「ファーストワンマイル」コストの問題に対応し、関東だけでなく関西に至るまで、マーチャントにドロップオフとピックアップサービスを提供することが可能になった。より多くのマーチャントに本サービスを採用してもらうため、ピックアップサービスは期間限定で無料となっており、追加料金も不要。

●ワンストップサービスによる業務の省力化
ワンクリックで配送、バックヤードでの自動追跡、ピックアップサービスとドロップオフサービスによるワンストップ物流サービスにより、マーチャントは手動で物流追跡番号を入力するなど面倒な業務が不要となり、販売そのものに集中できる。ピックアップサービスを利用する、または日本国内にある物流センターに荷物を預けるだけで、「Lazada」の物流システムを通じて東南アジア6か国の消費者に商品を届けることが可能になる。

●独自の物流システムによる迅速な通関手続き
通関手続きの効率と成功率は、越境ECに携わる日本マーチャントの履行率に影響する重要な要素である。一般的に使用されているサードパーティによる物流方式と比べ、「Lazada」は菜鳥国際の物流基盤をはじめとするアリババ生態圏との相乗効果を発揮し、通関サービスを継続的に改善する。より安定した速やかな発送と履行率の向上を実現させることで、日本マーチャントをサポートする。

Lazadaは今後、ピックアップサービスを日本の他の地域にも拡大し、ワンストップな物流サービスの改善を重ね、より多くの日本のマーチャントが東南アジアで成長機会を取り込めるよう支援を続けるとしている。

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