2020.12.24

和菓子卸のナゴミヤ、受発注業務の負担が大幅軽減 BtoB専用カート「Bカート」導入で

ナゴミヤ 中村光宏社長

受発注業務の負担が大幅軽減


ナゴミヤは、全国の和菓子店や食品スーパーなどへ業務用の和菓子を卸販売している。
 
2009年の創業時は、和菓子メーカーから商品を仕入れて、食品スーパーや和菓子店へ卸売りしていた。その後、中小個人店向けにも販路を拡大。仕入れるメーカーは現在40社、会員登録している卸先の和菓子店などは1110社に上るという。会員は菓子店やスーパーのほか、喫茶店などの飲食店、旅館、ホテル、土産店など業種は多様だ。

新規開拓はECサイトで集客を行い、会員登録につなげる。最近は、商品ラインアップを広げたいという中小店舗の会員登録が増えている傾向にある。
 
コロナ禍に伴い、それまで1日50件ペースだった新規登録数が70~100件に増加した。飲食店といった異業種の登録が目立つという。


「Bカート」を導入


ナゴミヤは2019年4月に、Daiが提供する「Bカート」を導入した。当初は一部のメーカーに限定してウェブ発注に切り替え、生産性も向上し、順調に移行できたことを確認できたことから、今年1月からは全てのメーカーをウェブ発注に切り替えた。

導入の前に数社のサービスを比較。「Bカート」は知り合いのコンサルティング会社に紹介された。法人向けの受発注に必要な仕組みが全て搭載されている点や、導入コストが抑えられている点が決め手だったという。

ナゴミヤでは従来、約1000種類を掲載している商品カタログを送付し、会員はカタログを見ながらメーカーごとに異なる発注書でFAXを送っていた。そのカタログは今夏に中止し、ウェブだけの展開に切り替えた。

カタログの発行をやめた理由は、途中で販売を中止する商品が出てくるたびにシールを貼っての対応に効率が悪かったからだ。また、新たに取引を始めたメーカーの商品チラシを差し込むなどの作業も大きな負担だった。

終売した商品でもカタログに掲載されていると注文がきてしまうケースもあり、ウェブ化することでこうしたミスマッチをなくすことができた。また、FAXでのやり取りは、受注ミスにつながっていた。FAXの内容をナゴミヤの社員が手作業で入力していたためだ。

導入後は、生産性が向上したことで、空いた時間を顧客との電話対応に活用し、丁寧な接客サービスにつなげている。これまで受発注業務には常時2人のスタッフが対応していたが現在は1人。「Bカート」の管理画面にメモ欄が搭載されていることで、スタッフ間で受発注業務をスムーズな引き継ぎがぐこともできているという。



【「Bカート」サービス概要】

「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス。BtoB特有のさまざまな商習慣に標準対応している。カスタマイズが不要ですぐに利用できる。楽天市場の出店者から上場企業まで、800社以上の導入実績がある。現在30万を超える事業者がBカートで発注を行っている。稼働まで最短3日、月額9800円からスモールスタートすることができる。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事