2020.12.12

レッグニット中村の靴下ブランド「hacu」、女性顧客をキャッチ 商品力でリピーター創出

中村美穂ディレクター(撮影:末松グニエ 文)

靴下の製造販売を手掛けるレッグニット中村は2006年、靴下のオリジナルブランド「hacu(ハク)」を立ち上げ、EC事業を開始した。

売り上げ構成比は卸販売が4割、直販(EC)が6割となっている。コロナ禍でも、ECは影響なく着実に成長しているという。来年の夏頃には、ECサイト構築サービスの変更を計画しており、顧客に寄り添ったサイト作りを目指す。

同社は、商品を軸にして販促を行ってきた。ウェブ広告を使い新規顧客を獲得する販促手法ではなく、一度購入した顧客への販促を強化し、商品力を武器にファンがファンを呼ぶような仕組みを作り上げきた。ECサイトの運営を指揮する中村美穂ディレクターは、「サイト上に掲載する写真を見やすくし、色使いなども重視している」と言う。リピート率を高めるため、「会員登録した顧客へのアプローチや既存顧客を大事にする施策を重点的にやっている」。


サイト内には、オウンドメディア(コラム)も設けている

中村氏は、商品の企画やデザインなどの考案も担当している。「私自身が履きたいものを起点に商品作りをしてきた」(同)と話す。

中村氏ら女性スタッフ5人が、商品企画やECサイトの運営に取り組む。ECサイトの利用者のほとんどが女性で、30~40歳の主婦層が多い。家族や自分で着用する靴下の購入も多い。最近はプレゼントとして購入する人も少なくないという。

既存顧客へは定期的なメルマガの配信を行い、地域や購入属性によって、配信内容などを変えている。配信しているメルマガの開封率は50%を超え、配信者限定で、新商品の情報や先行特典も付けた内容にしている。

来年夏に計画しているECサイト構築サービスの変更ともに、「当社を利用する顧客が満足するサイトにしていきたい」(同)としている。今後も商品力を武器にしていくという。


「hacu」
https://www.hacu.jp/

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